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再び琉球で戦う決意“自分の良さを存分に出せる場所”【FC琉球 新シーズン開幕前 特別企画#4】茂木 駿佑 選手(28)

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2月15日に新シーズンの開幕を控える、サッカーJ3リーグのFC琉球。【新シーズン開幕前特別企画】と題し、J2返り咲きを目指す選手やスタッフの想いをシリーズでお伝えする。

第4弾は、この度4年ぶりに琉球へと復帰した茂木駿佑選手(28)。 東京都文京区出身の茂木選手は、主にベガルタ仙台や水戸ホーリーホックなどJ1・J2の舞台でキャリアを重ね、2020年、当時J2リーグだった琉球へ完全移籍し2シーズンを戦った。2022年からは愛媛FCで主力として活躍。得点の要となり愛媛のJ3優勝とJ2昇格に貢献した。そして今シーズンから再び琉球へ。 「J2昇格に向けて、琉球のために戦う」と意気込む。 茂木選手の最大の武器は、左右両足から放つことができる強力かつ正確なキック。以前琉球に在籍していたときにも勢いのあるミドルシュートで得点につなげ、タピスタを沸かせてきた。先月開かれた新体制発表会で「両足でのキックを見てください」と自身の強みをアピールした茂木選手。今感じている自身の役割や琉球の変化について話を聞いた。

4年ぶりの琉球 「全く違った場所になっている」

2020年に初めて沖縄へやって来た茂木選手。しかし、観光客などで賑わう沖縄のイメージとは程遠い景色が広がっていた。 「コロナ禍の真っ最中で国際通りも人がいなかった。サポーターとの関わりもなかったので、声援も聞くことができなかった」 新型コロナウイルスの大流行により、移籍直後にJリーグが中断した。再開後も無観客試合が続いたのち、スタジアムの人数制限や声出し応援の禁止など、琉球に在籍している間、サポーターの生の声を聞く機会はほとんどなかった。 さらに、当時は練習場も整備されておらず、練習ごとに場所を転々としていた。2022年に完成した八重瀬町のクラブハウスには、天然芝のグラウンドやトレーニング施設などが整っている。「今はとても恵まれている」と、前の姿を知るからこそ環境の充実を感じている。

変わりゆく環境の中で、変わらない琉球の強み

「全く違った雰囲気。帰ってきたという感覚はあまりない。選手やスタッフもほとんど入れ替わっている。以前一緒にやっていたのは、富所悠選手と川崎拓也トレーナーだけ」 琉球を離れていた間に、人も場所も、ありとあらゆるものが変わっていた。時間が流れていく中で、琉球がずっと変わらず持ち続けている大きな強みとして、茂木選手は「攻撃的サッカー」を強調した。 「攻撃的サッカーが琉球の良さだと思っている。自分の良さを存分に出せると思ったので、琉球に再び移籍することを決めた。以前在籍していたときはあまり試合に出られていなかったので、次こそはという思いで」 茂木選手は今回の移籍を「再チャレンジ」として捉え、「前よりパワーアップしたところを見てもらえたら。根っこの部分は変わっていない」と、自身の特徴を最大限に発揮していきたいと話す。

J3優勝・J2昇格の経験を琉球へ還元する

2022年、当時J3リーグだった愛媛FCへと完全移籍した。主軸としてプレーし、2023年には37試合に出場、4ゴール10アシストの大活躍で愛媛のJ3優勝・J2昇格に大きく貢献し、同年、J3リーグの年間ベストイレブンにも選ばれた。 「愛媛で得たものをプラスアルファとして体現できている」 琉球に来た今、これまでに培ってきたものが確実に見えてきている。愛媛でのリーグ優勝と昇格の経験を再び琉球で―。琉球への再加入が決まったとき、「より成長した姿を皆さんの前でプレーできるのを楽しみしています」と決意を新たにした茂木選手の活躍に期待が高まっている。

サッカーを始めたきっかけは2002年の日韓ワールドカップだった。当時5歳、友達と公園でサッカーボールを蹴って遊ぶようになった。小学4年生ときに柏レイソルのセレクションに合格。練習場のすぐ側にトップチームのスタジアムがあり、下部組織の監督やコーチは元プロの選手たちだった。プロの世界が身近にある中で練習に励み、将来サッカー選手になること以外は全く考えていなかった。 2015年、18歳のときにベガルタ仙台でプロ入りし、J1リーグの開幕戦でスターティングメンバーとしてデビューを果たした。 これまでJ1からJ3まで全てのカテゴリを経験し、様々な景色を目にしてきた中で、“プロとして戦えて良かった”と感じるときがある。 「勝ってサポーターと喜んでいる瞬間に良いなと感じる。その良さは何回味わっても良い」 コロナ禍で在籍した琉球ではその経験がなかった。だからこそ、新シーズンはサポーターからの声援を追い風にタピスタで走ることを楽しみにしている。

琉球のためにしっかり戦っていきたい

「チームとしてはJ2昇格。個人としてはアシストも含めて10得点に絡みたい。そして、ミドルシュートなど自分の特徴を出せた1点を見せたい」 “琉球のために”という思いはこれまで以上に増している。「しっかり戦っていきたい」と気合を込める茂木選手の両足から繰り出される鋭いプレーに目が離せない。

🖊取材メモ

沖縄で暮らしていた経験から、おすすめの食べ物や行きつけの店があるのでは?と思い尋ねてみると、「逆に教えてほしいです」とのこと。普段は自炊が多い茂木選手。那覇市内や八重瀬町の練習場など、生活の近場で美味しいお店を見つけたいと話していた。 オフの日には、高木選手をはじめチームメイトとゴルフを楽しんでいるそう。

取材・執筆・撮影:沖縄テレビ報道部記者 山城志穂

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