県高校駅伝競走大会 女子 総合力の高さ示し 大分東明が10連覇 【大分県】
女子第36回大分県高校駅伝競走大会
10月27日 国東市国東町駅伝コース
5区間 21.0975km
1位 大分東明 1時間13分24秒
女子第36回大分県高校駅伝競走大会は、大分東明が10年連続13回目の優勝を飾った。キャプテンの藤戸華(3年)は「けが人が多く、ベストでない状態でも、チーム全体で底上げできたことを証明できた。全員が目標を持ってコツコツと練習を積み上げた成果が出た」と胸を張った。
1週間前にエース区間を走る予定だった萩原こころ(同)がけがで離脱。メンバー変更、出走順を入れ替えることを余儀なくされたが、監督、選手に動揺はなかった。藤井裕也監督は「走るメンバーは5人だが、11人の部員全員が戦力。昨年のように大エースはいない中、今年は小さな束を強く結束して太い束になった」と総合力と団結力の高さで乗り切った。
スタートを前に気合入れる藤戸華(左から3番目)
最長区間6kmの1区を走った藤戸は「ラストで足が止まった。1位でタスキを渡せなかった」と悔やんだが、トップと4秒差で2区(4.0975km)につないだ。これまで3km区間しか走ったことのなかった大野貴瑛(2年)は「後半勝負」とペース配分し、徐々に出力を上げて区間賞となる好走でトップに立った。後続がさらに差を広げ、アンカーの滝川ゆめ(同)につないだ。
藤井監督は「1区で競ることができれば、2区以降で挽回できると思っていた。最後は滝川がいるので安心だった。オーダーがハマった」と話した。2位とは2分以上の差をつけ、都大路(全国高校駅伝競走大会)の出場権を獲得した。レースを祈るように見守った萩原は「チームに迷惑をかけたので都大路ではチームの力になりたい。まずはメンバー入りできるようにしっかり調整し、3年間の集大成となるような走りをしたい」と復帰を誓った。
笑顔でゴールした滝川ゆめ
(柚野真也)