春以降もまだまだ続く花粉症の悩み。受診の目安、特徴的な咳ってどんな咳?など気になる点をおさらい!
<目次>
・春の花粉症シーズンは5月頃まで
・夏以降に原因となる植物は?
・病院に行くべき目安は?
・花粉症が原因の咳。その特徴とは
・市販薬と処方薬、どちらを選ぶのがいい?
陽気に誘われておでかけ気分が高まる季節になりましたが、4月はスギに代わってヒノキの花粉に悩まされる人が多い時期。日本気象協会の予測では今週、全国の広範囲で花粉の飛散が予想され、静岡県も飛散量が「多い」との予報が出ています。もはや春に限らず一年中悩まされる人も少なくない花粉症。自分や家族のために、その特徴と病院受診の目安、薬について、改めて知っておきたいですね。
※このコンテンツは、さまざまな気になる症状と病気について気軽に調べることができる症状検索エンジン「ユビー」の『病気のQ&A』サービスから抜粋、要約しています。
春の花粉症シーズンは5月頃まで
まず、花粉症の基本についておさらいしましょう。花粉症とは花粉が飛散する季節に、くしゃみ・鼻水・鼻詰まりのほか、目のかゆみ、集中力の低下、不眠、気分が晴れないなどの症状を引き起こす「季節性アレルギー性鼻炎」のことを指します。空気中から取り込まれた花粉が鼻の粘膜でアレルギー反応を起こすことでこれらの症状を発症します。
夏以降に原因となる植物は?
一般的に春の花粉症シーズンは、2月から5月頃まで。日本では花粉症の原因の約7割はスギ花粉と推定されています。国土に占めるスギ林の面積が大きく、全国の森林の18%を占めているからです。
飛散時期はその年の気候や地域によりますが、概ねスギが2〜5月、ヒノキが3〜5月とされています。その後、6〜8月はハルガヤとカモガヤ(ともにイネ科)、8〜10月にかけては道端や河川敷で黄色い花を咲かせるブタクサや、ヨモギ(ともにキク科)などが続きます。静岡県が植生の南限となるシラカンバも原因とされています。
病院に行くべき目安は?
鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状は、ひとくなると生活の質を下げてしまいます。これらの症状が原因で「勉強や仕事、家事に支障が出ている」「物事に集中できない」「思考力や記憶力が低下している」「よく眠れない」「気分が晴れない」と感じた時は迷わずかかりつけ医など医療機関を受診しましょう。
花粉症が原因の咳。その特徴とは
花粉症が原因で出る咳症状は、のどのかゆみやイガイガした感じを伴うことが多いです。またその咳には以下の特徴があります。
■乾いた咳が多い
痰が絡まない乾いた咳(空咳)が特徴です。これは、花粉が気道の粘膜を刺激し、アレルギー反応による炎症が起こるためです。ただし、多くの鼻水がのどに垂れる場合は痰の絡む咳になることもあります。
■のどのアレルギー症状を伴う
かゆみ、チクチク感、イガイガ感、乾燥感など、のどのアレルギー症状を伴うことがあります。
■長期間続く(数週間以上)
風邪の場合は1~2週間程度で回復することが多いですが、花粉の飛散中は咳が続くのが特徴で、咳は数週間から数か月にわたって続くことがあります。
市販薬と処方薬、どちらを選ぶのがいい?
処方薬のほうがその人に最適である可能性が高いです。市販薬は手軽に購入できるものの、自己判断で適切なものを選ぶ必要があります。一方、処方薬は医師から各個人に最適な薬を処方してもらえます。
また、市販薬と処方薬で同じ効果を示していても、成分や含量、注意点が異なることがあります。例えば、点鼻薬には血管収縮剤が含まれることがあり、鼻づまりに対して効果的ではありますが、長期間の使用で、逆に鼻づまりが悪化する場合があります。
市販薬では、そのような注意事項を知らずに使用してしまう可能性があります。なるべく医師の診察を受けた上で、処方薬を内服することが望ましいです。
■出典元:花粉症 | ユビー病気のQ&A