フランス映画の巨匠フランソワ・オゾン監督の新作『秋が来るとき』、人生の秋から冬に変わる女性二人の秘密とは
フランソワ・オゾン監督の新作は、自然豊かなフランス・ブルゴーニュの秋を舞台にした人生ドラマ『秋が来るとき』。5月30日(金)新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテ他全国公開となる。
本作の主人公は、80歳のミシェル。パリでの生活を終え、人生の秋から冬に変わる時期を自然が豊かで静かな田舎での一人暮らし。休暇で訪れる孫と会うことを楽しみに、家庭菜園で採れたにんじんをスープにし、デザートは自作のケーキ、そして秋の気配が色づく森の中を親友とおしゃべりしながら散歩する。そんな穏やかでささやかな生活を守り抜くため、最後の人生を自分らしく生き抜くために受け入れた、ある秘密とは?美しいブルゴーニュの景観の中、80歳のミシェルが後ろめたい過去を抱えつつも人生の終盤を生き抜く強さ、そして親友をお互いに信じ合う絆と愛情を繊細に、時にドラマティックに描き出す。
主人公ミシェルを演じたのは、映画、舞台でも活躍するベテラン女優エレーヌ・ヴァンサン。その親友役に、ジョジアーヌ・バラスコ。その息子役にサン・セバスティアン映画祭で助演俳優賞を受賞したピエール・ロタン。日本でも大ヒットを記録した『スイミング・プール』のリュディヴィ−ヌ・サニエも2003年以来、約22年ぶりに出演。新旧のオゾン・ファミリーが一堂に会し、熟練した演技を魅せる。
さらにサスペンス的な要素も垣間見える本作は、初期のオゾンの作風を彷彿させ、成熟した大人たち、映画ファンたちに静かな感動をもたらすだろう。
秋が来るとき
5月30日(金)より、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
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配給:ロングライド、マーチ
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