停電時もこれで安心! 水、お茶、スポドリ……ペットボトル飲料を使って部屋全体を明るくする方法
十分な備蓄がない中でも、身近にあるものを上手に活用することで自分や大切な人の命を守るライフハック、防災グッズレビューなどをお届けしている本連載。今回は、停電時の対策についてです。急な停電の際にランタンがあれば問題ないのですが、懐中電灯しかない場合などは、部屋全体を明るくするのはなかなか難しいものです。そこで今回は、みなさんの身近にあるスマートフォンとペットボトル飲料で、簡単に明かりを確保する方法をご紹介します。
スマートフォン or 懐中電灯で簡単にできるペットボトルランタン
ランタンの代わりになるような明かりを用意するのは非常に簡単で、ライトをつけたスマートフォンの上に水の入ったペットボトルを載せるだけ。これだけで、手元の光が拡散され、部屋全体を明るく照らすことができます。
ペットボトルを載せるだけで光が周囲に拡散される
もし余ったレジ袋があれば、ペットボトルランタンの上からかぶせれば、より広範囲を照らせるようになります。
スマートフォンにレジ袋をかぶせてもランタンのようにはならないため、ペットボトルがあることが重要
懐中電灯をお持ちの場合は、ペットボトルの水を横から照らすようにしてもOK! また、背の高いコップに懐中電灯を入れ、その上にペットボトルを載せるやり方もあります。
懐中電灯だけではピンポイントでしか照らせないが、ペットボトルを使えば光が拡散する
高さが出るため、より広範囲を照らせるようになる
水、緑茶、スポーツドリンク……最も明るいのは?
1点だけ注意してほしいのは、どんな飲料でもいいわけではないということです。物によっては、スマートフォンや懐中電灯の光をより小さくしてしまう場合もあります。
たとえば、緑茶や麦茶などのお茶類は、光を吸収してしまうのか、スマートフォンや懐中電灯そのものの明かりよりも暗くなってしまいます。一方で、スポーツドリンクは水よりも光の拡散力が高く、明るさは水のペットボトルランタンの約2.5倍です。
そして、さらに強い光源になるのが、水にほんの少し牛乳を入れた場合。500mLの水であれば、5滴ほどの牛乳(水に対して1%の牛乳)を加えることで、水のペットボトルランタンより約4倍も明るいペットボトルランタンになります。
混ぜる手間などを考えると、スポーツドリンクが最もランタンとして扱いやすい
ただ、水に牛乳を入れると飲料水として使えなくなってしまうので、断水の可能性が高いときにはこの方法は使わない方が無難です。ライフラインに関しては水道よりも電気の方が圧倒的に復旧が早いため、飲料水の確保を優先しましょう。
ちなみに、カルピスがある場合は、カルピスでペットボトルランタンを作ってもOK。通常濃度でも水のペットボトルランタンの約2.5倍、通常濃度の10~20%程度とかなり薄めにすれば、約4倍の明るさになります。カルピスなら水に入れてしまってもジュースとして飲めるので、牛乳と同じ効果を得られながら飲料水も無駄にせずに済みます。
日頃から充電や電池のローリングストックの習慣を
スマートフォンのライトや懐中電灯がいくらランタンの代わりになるとはいっても、充電や電池が切れてしまえばそれまでです。普段から次のようなことを習慣にしておくと、いざというときの備えにつながります。
・スマートフォンとモバイルバッテリーは、自宅に帰ったら必ず充電器へ
・電池を買うときは少し多めに。使ったら買い足すローリングストックで、常に備蓄分も確保する
ほんの少しの工夫ですが、知らなければもしものとき応用することはできません。本記事を参考に、ぜひ一度ご自宅にあるペットボトル飲料で試してみてください。