相模原市 災害支援で2社と協定 断水時の応急給水で協力
相模原市は5月22日、災害時の応急給水活動の協力に関して、東亜警備保障(株)(南区相模大野)、(株)富史産業(中央)の2社と協定を締結した。市役所で締結式が行われ、市民の安心のため相互に協力していくことを確かめ合った。
市は近年の大規模災害や能登半島地震での長期にわたる断水被害を踏まえ、災害用井戸のモデル事業を予算化するなど対策強化に取り組んでいる。
今回の協定は、災害によって断水が起きた地域に対して飲料水などを提供する「応急給水」に関する課題を踏まえて締結された。2社は円滑な応急給水活動の運営のため、市が設置する給水拠点で来場者の案内や誘導業務に従事する人員の派遣を行う。締結式に出席した本村賢太郎市長は「市民に安全に供給できる体制を整え、誰ひとり取り残さない災害対策を進めていく」と語った。
「市民に安心を」
東亜警備保障(株)の大久保貴章代表取締役は「災害が起こった時に一番不安なのは市民。安心して給水所を利用できるよう最大限協力したい」とあいさつ。(株)富史産業・警備事業部の近藤洋明部長は「災害は確実に起こる。警備という業務を通して市民に安心していただけるよう協力したい」と話した。
市と2社は今後、発災時の円滑な運営に向けて訓練などを含めた取り組みの調整を進めていくという。