【天才か】弁当の名ワキ役! あのスパゲッティを再現した『名もなき下敷きスパゲッティ味焼そば』を一足先に食べてみた
もしかしたらエースコックは天才なのかもしれない。というのも、2025年1月27日、エースコックが『名もなき下敷きスパゲッティ味焼そば ハンバーグ弁当風』を発売するからだ。
商品名を見ても一瞬「はて?」と引っ掛かる人が多いかもしれないが、詳細については後述しよう。今はこれだけ言わせてくれ……「マジでその発想は無かった」と──。
・新語「下敷きスパゲッティ」
まずは何より「名もなき下敷きスパゲッティ」について説明したい。名もなき下敷きスパゲッティとは、弁当に入っているあのスパゲッティのこと。常におかずの下敷きになっている、あのスパゲッティを指している。
言われてみればあのスパゲッティには名称が無く “名もなき下敷きスパゲッティ” とは言い得て妙。弁当の誕生以来、万年ワキ役に徹してきたあのスパゲッティが、ついに主役に抜擢されたのである。
ただし、下敷きスパゲッティだけだと単なるスパゲッティになりかねないため、本商品は「ハンバーグ弁当風」の味付けとのこと。つまりハンバーグの下にいるあのスパゲッティを再現したカップやきそばなのだ。
・お取り寄せ
発表によれば「麺は弾力と滑らかさのある丸刃の太めん。ソースはハンバーグのデミグラス風で下敷きスパゲッティを再現しました」とエースコックは自信満々のご様子。ならば確かめてみるしかあるまい。
というわけで、エースコックに連絡して発売前の『名もなき下敷きスパゲッティ味焼そば』を送ってもらうことに。メーカー希望小売価格は税別298円となっている。
で、作り方としては湯切りをした後に「ほぐし香味油」で麺を混ぜるのがポイント。あとはソースを絡めれば、史上初の『名もなき下敷きスパゲッティ味焼そば』が完成だ。
・しゅごい
気になる味はと言うと「メチャメチャ再現度が高い」と申し上げていいでしょう! 最も感心したのはガツンとパンチのある味付けではなく、あえての薄味になっていたことである。
通常のカップやきそばならハード系の味付けにしたいところだが、本人自身には味が無い「下敷きスパゲッティ」を再現するためか、全体的に淡い味付けになっていたところは心憎い。
また麺もスパゲッティを連想させる滑らかさで、確かに下敷きスパゲッティを食べている感覚があった。コンセプトのみならず、再現度も秀逸なカップやきそばである。
本来、下敷きスパゲッティはB級どころかC級グルメくらいの位置付けだが『名もなき下敷きスパゲッティ味焼そば』は不思議と上品な仕上がりであった。一言「淡く上品なカップやきそば」だ。
・再現度ヤバい
一方で、やや物足りなさを感じる人もいるかもしれない。その場合は思い切ってハンバーグをのせてしまうといいだろう。むしろハンバーグをトッピングとして、下敷きスパゲッティを思う存分味わえるぞ。
とにもかくにも、前代未聞の『名もなき下敷きスパゲッティ味焼そば』は、再現度もメチャメチャ高いカップやきそばであった。ついでに「下敷きスパゲッティ」も、新しい日本語として定着する……かもしれない。
参考リンク:エースコック
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.