マイナンバーカードから情報漏洩することはある?ITジャーナリスト・三上洋に聞いてみた
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)9月4日の放送は、ITジャーナリストの三上洋氏が出演。マイナンバーカードの安全性について、解説した。
野村邦丸(パーソナリティ)「マイナ保険証というものがあります。うちの女房と“どうする?”と話してます。なぜかというと不信感があるから。インターネットって便利な反面、どこかでいつも不信感を持ってます。この辺、どうなんですか?」
三上洋「マイナンバーカード自体の技術はすごくちゃんとしていて、マイナンバーカードが起因とする情報漏洩、流出はほぼ起きてないんですよ。ただ、マイナンバーカードに今までのカードを紐付ける時にミスが起きる。今までの私たちのアナログデータをデジタルに持っていく時にやり方がうまくいかなくてトラブルが起きているんです。カードから情報が漏洩するとか、カードを盗まれたから個人の情報がわかるとか、そんなことはまずない。過渡期からトラブルが起こることはありますね」
邦丸「保険証って紙でもらってましたよね。なくしたら大変なことになるって、言われたけど、マイナンバーカードに関していえば、大きな被害に遭うことはない?」
三上「ないです。紛失したら、機能を停止にする手続きもあります。国全体の意図としては、紙の健康保険証の偽造による悪用件数がすごく多い。そういうものを防止してマイナ保険証にしたほうが、よりスマートだし、不正な利用も減るんじゃないかという見込みがあるようです」
邦丸「この後、運転免許証の紐付けもありますよね」
三上「警察が頑張ってまじめにやるけれども、ミスは起きるかもしれない。そこはある意味しかたがない。今後もミスは起きうるし、今後もマイナンバーカードは批判され続けるでしょうけど、今のデジタルの技術では偽造、流出、漏洩のトラブルがすごく少ない仕組みではあるので、できれば安全で便利ですからお持ちいただいて、マイナ保険証作ったほうが便利にはなります」