「10倍ストロングミント飴」でお馴染み『浅草 飴屋』は他の飴も激ウマだ!/ 例の10倍ミント飴は唯一無二で究極の1の領域
2024年9月末に「10倍ストロングミント飴」がX(旧Twitter)でバズり、恐らく今、ネットで最も高い注目度を持つであろう『浅草 飴屋』。ミントは強ければ強いほどいいという思想を持ち、その手の商品が出る度に嬉々として食べてきた私も気になっていた。
浅草は浅草寺のすぐそば。花やしき通りに店舗を構えるこのお店に、やっと行くことができた。せっかくなので何種類か買って食べてみたところ、「10倍ストロングミント飴」が期待越えだっただけでなく、他の飴もめちゃくちゃ面白く、美味いことが発覚!
・浅草
ということでやってきたのは浅草。今日はただの平日にもかかわらず、凄まじい混雑だ。よく見たらほぼ全員外国人の観光客じゃないか?
どうやら最近の雷門の前は、世界規模でTikTok動画の撮影スポットになっているらしい。様々な人種の若い外国人女性たちが、かわるがわる似たようなダンスを踊っていた。
まあ確かに雷門のデザインは The Japan って感じだもんな。一線を越えない程度に秩序が保たれていて、周囲で店をやる日本人が儲かるなら、私はそれでいいと思う。
目的の飴屋は花やしき通りゆえ、雷門から行くと浅草寺の中を通るのが良いショートカットになるが、仲見世通りの混雑はすさまじい。1本横の路地を行った方が良いかもしれない。
こうして「10倍ストロングミント飴」の他に、何種類か面白そうな飴をゲット! 1袋300円とリーズナブルで、他にも凄まじい種類の飴が売られていた。
さすが飴の専門店。今回たまたまバズったのが「10倍ストロングミント飴」だっただけで、逸材がまだまだ埋もれている気がする。
・10倍
それではいよいよ食べていこう。まずは大本命の「10倍ストロングミント飴」だ。
1粒手に持った感じだと、ぶっちゃけ普通のミントの飴かなという程度の雰囲気。しかし食べてみるとミント特有の清涼感が、清涼を超えてもはや辛い!
凄まじいなこれは……! まるで冷たい太陽を舌に乗せたかのよう。ちょ、待てよ。舐めていてこれほどとなると、噛んだら一体どうなってしまうのか?
オラわくわくしてきたぞ! 噛むっきゃね……ン゛ッ!!
……
……
……
……
飛んだ。マジでこれは飛んだ。ちょっとした催涙兵器だ。過去にも様々なパワフルさをウリにするミント系フードをレビューしてきた私だが、この飴に比肩するものは本当に知らない。
唯一無二にして究極の1。これこそハードコアミント主義者の悲願だ。鼻の通りが異常に良くなって涙も出てきた。飴に泣かされたのは生まれて初めてだ。
しかし製造には多くの苦労があるようで、公式HPやSNSではそのほどがうかがえる。無理のない範囲で全国のハードコアミント主義者たちに程よく長く支持され続けて欲しい。
・納豆飴
こうして目的を果たしたわけだが、先に見せた通り、店内では他にも多くの美味そう&面白そうな飴が何十種類も売られており、そこから4種類だけ選んで買って来たのだ。
面白そうな枠の筆頭は「納豆飴」。
まさかの醤油、からし入り。
これも凄かった! 飴に、こうも生々しい納豆の匂いを付けることができるものなのか。
明かにネタ枠なゲテモノ感が漂うが、食べるとこれが甘くて美味い。匂いが凄まじくリアルな納豆なのに、味は甘い飴なのだ。どういうテクノロジーなのだろう。
匂いには驚愕したが、全然普通にウマいな……と思って舐めていたら、納豆特有のネバヌメ感が出てきた。マジでどういうテクノロジーだよこれ……!
ネバヌメしている、甘くておいしい飴という唯一無二の体験がここにはある。正体を隠して浅草土産として誰かに食わせてやったら、盛大にウケそう。
・花粉症飴
続いては、よくわからなかったので買って来た「花粉症飴」。
よくある抹茶とは違った方向性の、お茶フレーバーだった。
材料そのままにほうじ茶と緑茶の混ざった感じで、和な味わいでとても美味い。買って来たもののなかで、最も万人にお勧めできるのはこれだ。
間違いなくお茶味の類なのだが、これも他に似たものを知らない。他にないお茶系の飴としてとても美味い。
・グレープフルーツ
過激そうなものは試してみたくなる。というわけで選んだ「鬼酸っぱグレープフルーツ」
食べてみると……ん? いうほど酸っぱく無い気がするぞ? 普通にフルーティでジューシー感すらあるリアルなグレープフルーツ味だ
そう思っていたが、噛んだら一気に来て泣いた。飴に泣かされたのはこれが2度目だ。酸味のパワーはかなりのものだが、グレープフルーツ味のリアルさにも注目したい。
どうもここの飴は風味のジューシー感が他と一線を画しているように思う。
恐らくコンビニなどで売られる類のガラス玉のようなキャンディと違い、飴が多くの空気を含んでいることが影響しているのではないか……と思うのだが、飴の知識が乏しい私には詳しいことがわからない。
・梅酒
絶対美味いやん? そう思って買ったのが「梅酒」
粉末酒を使っているもよう。
これは特に搦め手の類など無く、ストレートに梅酒でメチャウマだった。やさしめな酸味で甘酸っぱい梅酒の風味がリアルに感じられるが、甘すぎないところがいい。大人な雰囲気がする。
ということで、今もっとも注目されているであろう飴屋『浅草 飴屋』。きっかけはXでバズっていた「10倍ストロングミント飴」だったし、そのクオリティは間違いないものだった。
しかしここには食べるべきガチでウマい飴が無数にあるぞ! 攻めたフレーバーも「パクチー」や「みそ汁」「豚骨ラーメン飴」など、高いエンタメ性を持っていそうなものが並んでいた。
「納豆飴」を食べた感じだと、それ等のクオリティもだいぶガチに違いない。ちょっと日和って「梅酒」とかに逃げたのだが、買ってくればよかったぜ……。
参考リンク:浅草 飴屋、X@asakusaameya
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.