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選手一同でファンを「全力!おもてなし」LIONS THANKS FESTA 2024

所沢なび

今年のLIONS THANKS FESTA 2024のテーマは「全力!おもてなし」。そもそも「感謝の祭り」というイベント名でありながら、さらに全力でおもてなしをしたいんだ!とサブタイトルでも強く訴える今年のライオンズサンクスフェスタ。

果たしてどれほどもてなしてくれるのか?これは是非自分のこの目で確かめねば!と、11月23日(土)、ベルーナドームに勇んで出かけてまいりました。

狭山スキー場とのコラボイベント「上田投手と杉山投手と雪合戦!」

朝の9時から元気いっぱいのちびっ子相手に、ルーキーの上田大河投手と杉山遙希投手が雪合戦で全力!おもてなし。

攻撃側のちびっ子の猛攻を守備側の上田投手と杉山投手が3分間避けきれるか、というこの勝負。二人はちびっ子たちの剛速球で怪我をしないようヘルメットを着用し、いざ試合開始!


途中、着ていたジャンバーを脱いで本気モードに突入した二人でしたが、子供たちの底なしのパワーに4戦全敗。しかし、ちびっ子たちからパワーをもらったその顔は実に満足そうでした。

同期として、ともに今季一年目にしてプロ初登板初先発を経験した上田投手と杉山投手。イベント終了後、子供たちの前で来年の大きな飛躍を誓いました。

西武鉄道コラボイベント「糸川投手と菅井投手による駅でのおもてなしアナウンス」

今季ルーキーながら開幕一軍の切符をつかんだ糸川亮太投手と、今年支配下登録され7月に育成出身選手としては球団初となる先発登板での勝利をあげた菅井信也投手が、電車で西武球場前駅に到着したファンに早速おもてなし。二人とも場内アナウンスがとても流暢で、野球選手だけでなく駅員の適正もかなり高いみたい。

アナウンス後はファンからいろいろなポーズのリクエストが飛び交い、敬礼や出発進行のポーズをとっていました。中でも最も大きな歓声が上がったのは二人で作るハートポーズ。電車も駅員も関係ないけど、かわいいからいいですかね。

オープニングセレモニー

ベルーナドームに辿り着くと、選手がウェルカムハイタッチでおもてなし。さらにメインステージではbluelegendsによるおもてなし。どこに行っても歓迎されてしまいます。まさに「全力!おもてなし」。

ここまででだいぶお腹いっぱいな感じですが、本番はこれから。11時30分、ようやっとオープニングセレモニーが始まりました。

『いらっしゃいませ! お待たせいたしました! ファンのみなさま、ご来場ありがとうございます! 今年も一年間 応援ありがとうございます! 今日は一日楽しんでいってください!』

「プリンスホテルのシェフ」田村伊知郎投手と「西武球場前駅駅長」羽田慎之介投手、そしてまるでどこかの通販番組のような「ジャパネット野村」野村大樹選手によるおもてなしのご挨拶でライオンズサンクスフェスタ2024、いよいよスタートです。

おもてなし対決ステージ

西川愛也・長谷川信哉選手チームと元山飛優・平沼翔太選手チームが、アリーナ席から選ばれたファンと共に対決!


一回戦のけん玉対決では小学校でけん玉クラブだったという西川選手と、司会者も「プロのけん玉師?」と驚くほどけん玉上手なファンの男性の活躍で西川・長谷川チームが勝利。

続く二回戦のなわとび対決では、平沼選手の30秒で142回の二重飛びを記録する大活躍で元山・平沼選手チームの勝利。ファンのがんばりもあり、一勝一敗の引き分けに終わりました。

参加したファンのみなさんは選手とゲームができたうえにプレゼントまでもらえて、まさに最高のおもてなしだったことでしょう。

甲斐野央投手presentsステージ

ライオンズでの一年目のシーズンを終えた甲斐野央投手が、一年目とは思えない馴染みっぷりでプロデュースするステージ。「自分が主役だ」とばかりのこのスーツ!


この日発売の「レオのファンキャップ」をかわいく身に着けた水上由伸投手に「薄い、弱い」とダメ出しをしていましたが、甲斐野プロデューサーが濃すぎるだけだと思います。

甲斐野・水上投手チームと平井克典・田村伊知郎投手がクイズやゲームで対戦しましたが、勝敗よりもとにかく甲斐野投手の関西らしいコテコテなトークが面白すぎます。25分のステージを終え「時間がね。来年は2時間くらい取ってもらおうかな」と感想を漏らしていた甲斐野プロデューサー。実際2時間あっても足りなくなりそうですが、ぜひ見てみたいです。

キッズ応援ステージ

蛭間拓哉選手が司会を務める、ライオンズダンスアカデミーの生徒たちによるパフォーマンスと、12月に行われるNPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024のライオンズジュニアチームの出陣式。タイトル通りキッズがメインのステージかと思いきや、途中で登場した「たいそうのお兄さん」山野辺翔選手が全部持って行ってしまいました。


「やきゅうたいそうだいいちで体を動かせば、11月のベルーナドームで裸にオーバーオールでもへっちゃら!」ということでしょうか。よい子は、体操はマネしていいけど恰好はマネしてはいけません。

2023ドラフトルーキーのおもてなしステージ

ドーム球場でライブを行う。多くのミュージシャンが夢見る目標です。しかし、たいていのミュージシャンはその夢を叶えることができません。それをプロ一年目でいきなり実現させた男がいました。


杉山遙希投手。プロはプロでもプロミュージシャンではありません。プロ野球選手です。なのにベルーナドームの大観衆の前で清水翔太さんの「花束のかわりにメロディーを」を堂々と歌い上げます。しかもフルコーラスです。そして歌がうまいです。もう感心するやらおもしろいやら。前日に球場でリハまでしたとか。なんという熱の入れよう。

杉山投手が歌い終わると、今度はやにわにマイケル・ジャクソンを踊りだす成田晴風投手。しかもバックダンサー付き。このダンスはキャンプの休日に特訓をしたそうです。今年のルーキーたちはなんなのでしょう。


他のルーキーもそれぞれの特技を活かした一芸でファンをおもてなし。ラストは得意の手品を披露した上田大河投手が「今日はトランプマジックをお見せしたのですが、来年は優勝マジックを見せれるように」と綺麗に締めてくれました。

選手対抗戦

最後は18名の選手がレオチームとライナチームに分かれて行われる選手対抗戦。バスケットボールのフリースロー対決やサッカーのリフティング対決、チャンバラ対決、そして障害物ベースランニングリレーで熱戦を繰り広げられました。



中でももっとも場内が沸いたのは、炭谷銀二朗選手と是澤涼輔選手のチャンバラ対決。炭谷選手が中村剛也選手そっくりの分身を使うという高等技術を見せます。さすがベテラン、一味違う!


是澤選手もレジェンド相手に「差し違える覚悟」と決意を固めていましたが、炭谷選手と中村選手(そっくりの分身)を前に全く動けず、正に蛇に睨まれたカエル状態。成す術なく瞬殺されてしまいました。


試合開始直後に中村選手(そっくりの分身)が是澤選手を脅していたようにも見えましたが、きっと気のせいでしょう。

エンディング

この日はメインステージ以外にも、『獅子の“温”返し(ししのおんがえし)』ブースで選手が使い捨てカイロを配布する「オリジナルカイロ配布」や足湯で温まりながら選手と交流できる「足湯グリーティング」、ベルーナドームのグラウンドで選手サイン会、プロスピトレーニングセンターで選手とキャッチボール体験などなどなど、選手とのふれあいイベントが多数開催されました。

これらすべてのイベントを通して、一番おもてなしをしてくれた『最優秀おもてなし賞』をこの日来場のライオンズファンクラブ会員の投票により決定。注目の最優秀おもてなし賞は、この日ダントツで目立っていた甲斐野央投手に決まりました。最優秀おもてなし賞を狙って参加選手たちが続々と派手派手なスーツを着て登場するのではないか。来年のサンクスフェスタに要注目です。


最後に、来季からライオンズの指揮を執る西口文也新監督から挨拶がありました。カンペも読まず緊張する様子もなく、自分の言葉でひょうひょうと来季への抱負を語る西口監督。監督一年目とは思えない落ち着いた雰囲気は名将の予感を感じさせます。


そして「来年の開幕投手は今井」とのサプライズ宣言にベルーナドームのスタンドは今日一番の大歓声。心憎い! 実に心憎い演出! 西口監督、どうかライオンズをお願いします!

今年のライオンズは決して納得できる成績ではありませんでした。しかし、今回のサンクスフェスタでスカッと笑い飛ばして気持ちを切り替えられたというファンは多いと思います。これこそライオンズが今年最後にファンに贈った「おもてなし」だったのかもしれません。

今年のドラフトは各所で高評価を得ました。今年新人王を獲得した武内夏暉投手にも負けないゴールデンルーキーたちがもうすぐ入団してきます。新しいコーチたちもライオンズに新しい血を注ぎ込んでくれるでしょう。新生西口ライオンズのお披露目の来春を、ワクワクしながら指折り数えて待ちましょう!

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