ヒラメ・マゴチ釣りにアシストフックは必要?【メリット・デメリット・釣果を伸ばす使い方を解説】
秋の小型や春の食い渋り時など、フラットフィッシュ狙いで「今のバイト、乗らない……」と悩むことも多いはず。そんな貴重なバイトを逃さないために、ジグ単でのアシストフックの有効性を解説します。
ヒラメ狙いのアシストフック
ヒラメが餌を捕食する際ボトムから飛び上がりとても鋭い歯を活かし嚙みいて獲物を捕食します。ジグ単のようなシングルフックのみでは嚙みつきバイトはフックが口の奥に入りにくいことがあり、折角のチャンスを取り逃がしてしまう可能性があります。
そこで、アシストフックを付けることによって、メインフックまで届かなかったバイトを拾いやすくなり、今までは取れなかった魚が取りやすくなるかもしれません。
高活性時は不要か
しかし、ヒラメのアベレージサイズがある程度大きいような時や活性が高いときは、アシストフックを着けずともルアーを丸吞みにする事も多く、メインフックでフッキングしやすいので別にアシストフックを付ける必要が無いという時もあります。
時期や活性によりけり
ただ、秋のソゲ~中型サイズが多い時期や春の食いが浅い時などはアシストフックを付ける事で細かいアタリを取りやすくなりなかなか取れなかった魚に出逢えるチャンスがあるかもしれません。
マゴチ狙いのアシストフック
ワームでのマゴチ狙いは筆者の考えとしては、アシストフックは無くても問題ないと考えています。主な理由としてマゴチはヒラメのように嚙みついて捕食するのではなく、あの平べったい口を大きく開けて吸い込む様に捕食します。
そのため、アシストフックが無くてもジグ単だけでも十分口の中にフックを届けることができます。
バラしの原因になることも
アシストフックがあるとマゴチがワームごと吸い込もうとするとき、魚のサイズによってはかえってアシストフックが邪魔になり食い込みが浅くなったり、フッキングミスやバラシの原因になり得る可能性があります。
根掛かりリスク高まる
そして、マゴチを狙う際マゴチの捕食レンジであるボトムギリギリを探ることが多く、アシストフックの付け方によっては根掛りに繋がるリスクもあります。
ボトムワインドでは有効
近年人気のマゴチ狙い「ボトムワインド」では、素早いダートやルアーの急な動きに反応して勢いよく飛びつくマゴチを、しっかり掛けるためにアシストフックを使うケースがあります。
さらに、掛かった後の激しいヘッドシェイクによるバラシを防ぐ目的でもアシストフックが活躍。バイトチャンスを逃さず、釣果アップに繋がる工夫です。
アシストフックの装着例
根掛かりを回避しやすくなり多少の根があるポイントでも使え、ボトムギリギリを狙う時や根を回避しつつもアシストフックを使いたい時や、ボトムに近いレンジを探る際におすすめ。しかし、アシストフックが上にあるため下からのバイトには少し弱いです。
下から食い上げてくるフラットフィッシュには割と有効です。しかし、フックが下を向いているため根があるような場所やボトムに藻などが多いとフックにゴミが引っかかったり根掛かりしやすくなります。
ボトムに障害物がない状況でアタリがあるのに中々乗らない時や、活性が高いタイミングなどに試してみましょう。
アシストフックのデメリット
ここまではアシストフックを付けることによるメリットを多く挙げてきましたが、逆にアシストフックが原因で大きなデメリットにつながる可能性もあります。
例えば、根が多かったりゴミが多いポイントでは、アシストフックが原因で根掛かりやゴミを拾ってしまい、かえってストレスの多い釣りになってしまうことがあります。
また、使い方によってはワームやジグヘッドとのバランスが崩れ、ルアー本来の動きが損なわれたり、魚によってはアシストフックが邪魔になりフックまで食い込みづらくなるなどのデメリットもあります。
なのでアシストフックは必ずしも付けなければならないというのではなく、状況に合わせて使い分けることが望ましいと言えるでしょう。
<明石健太郎/TSURINEWSライター>