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海老名総合病院 医療現場で地域交流 わくわく隊発足1周年

タウンニュース

服部病院長(後列左)とわくわく隊メンバーの滝原副病院長(後列右)、前列左から横田さん、高須さん、須田さん

海老名総合病院(服部智任病院長)の医師や職員で立ち上げた「わくわく隊」が「病院とアートのコラボ」をテーマにした作品展を同病院1階で開催している。同隊は多職種連携などで、「地域との関係構築」を目的として昨年2月に発足。この作品展は、海老名市内にアトリエを構える「海老名芸術高速」と発足1周年を前に企画した。

わくわく隊は医師の滝原崇久副病院長(48)を隊長に、歯科衛生士の横田萌さん(27)、地域連携室職員の高須麻帆さん(35)、須田瑠美子さん(43)の4人が職種の垣根を越えて立ち上げた。

きっかけは、昨年1月に大阪府で開催された「病院ファンづくり甲子園決勝大会」の視察だった。地域住民の健康増進や医療の理解などを目的に、医療機関が他職種と連携して独自に取り組む地域活動の発表に刺激を受けた。

滝川副病院長は発足について、「医療も地域住民の健康を支えるインフラの一つ。地域とのつながりを深めて、病院を認識してもらうことが今後は大切になると思った」と説明する。

発足以来、海老名市主催の催事に健康増進を普及するブースを出店しながら、週1回の企画会議で「病院のイメージアップ」をテーマに参加者だけでなく、主催側も楽しめる企画を模索した。

昨年12月には地産地消を推進するとして、海老名市内の生産者グループ「えびなでしこ」と「農産物WAKUWAKUマルシェ」の初開催にこぎつけた。当日はいつもと違う珍しい光景に多くの通院患者が足を止めて買い物を楽しんだという。

生産者グループからは「販路の拡大にもなる」といった感想が聞かれた一方、同隊メンバーの須田さんは「病院のイメージが変わったのではないか」と振り返る。

現在開催中の作品展は「心安らぐ空間づくり」として企画。診察の有無に関わらず、気軽に鑑賞してもらおうと1階待ち合いコーナーに会場が設けた。服部病院長は同隊の活動について「治療には医師と患者さんの信頼関係も重要になる。わくわく隊はこの関係構築の役割を担っていると思う」と話していた。

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