ドラマ「対岸の家事」 ディーン・フジオカさん 育休中のエリート官僚パパは「真面目」ぶりが空回り?
小説「対岸の家事」がTBSでドラマ化決定! 中谷達也を演じるディーン・フジオカさんにスペシャルインタビュー。今回は、原作を読んだ印象や、役を演じるなかで意識していることなどについて語っていただきました。全2回の1回目。
【画像】➡撮りおろし「育休中のエリート官僚パパ」役 ディーン・フジオカさんの写真を見る2025年4月1日スタートの火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系 毎週火曜22時)に育休中のエリート官僚パパ・中谷達也役として出演するディーン・フジオカさんにスペシャルインタビュー! “ポンコツみ“を出した役作りの秘密や、多部未華子さん、江口のりこさん、ディーンさんが演じる3つの役柄のバランスなどについて明かしてくれました。
育休中のエリート官僚パパ役 「家事や育児に向き合う父親役は新鮮」な理由とは?
──『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』は、小説『対岸の家事』(著:朱野帰子/講談社文庫)のドラマ化。
一人娘と丁寧に向き合う日々を選び取った専業主婦の村上詩穂(多部未華子)を中心に、仕事をしながら二人の子どもを育てる長野礼子(江口のりこ)、そして育休を取得したエリート官僚の中谷達也(ディーン・フジオカ)の3人が毎日の家事や子育てに悩み、奮闘する様子を丁寧に描かれていますが、まずは原作を読んだ印象からお聞かせください。
ディーン・フジオカさん(以下、ディーンさん):『対岸の家事』というタイトルにはいろいろな情報が含まれていると思うのですが、大人たちが家事や育児を通して自分の過去と向き合い、未来にバトンを渡していく姿を、派手な演出で見せるのではなく、とても繊細に、解像度の高い視点で描く物語だなと感じました。
──中谷達也役に、どのようなやりがいや面白さを感じていますか?
ディーンさん:父親役はこれまでにもやったことがありますが、家事や育児と向き合っている姿が主軸になっている物語は初めてなので、新鮮な気持ちで演じています。『対岸の家事』は単調で、地味で、退屈に見えてしまうかもしれない日常の中での感情の機微を、丁寧にすくい上げています。
また過去と現在と未来が繫がるような瞬間もあり、登場人物それぞれの人生という一本一本の糸が混じり合って、気づきが生まれたり成長を促したりしています。ド派手な合戦シーンや、スペキュタクラーには分かりやすい表現が求められますが、『対岸の家事』では目盛りが細かい表現を求められていて、それゆえにスリリングなところがあります。
真面目ぶりが空回りするところを見て
──役を演じるにあたり、とくに意識している部分はありますか?
ディーンさん:中谷は、子育てに関して「こうあるべき」というラインを突き付けていく存在です。家事や育児の現実を見せていくので、視聴者の方々にとっては重い存在になって、落ち込ませてしまうのではないかと心配でした。
そこで、僕が原作から最初に受け取った印象よりも、もっと“ポンコツみ”を出していったほうがいいのかなと考えました。
ディーンさん:それは中谷のキャラクターがブレるということでありません。中谷はとても真面目でスクエアな人間です。
「ちゃんとやろう」とするあまり、空回りしてしまっているバタバタ感、滑稽さを出せれば笑いに繫がるかなと考えました。
中谷自身は大真面目に必死にやっているけれど、周りとは歯車が嚙み合っていない。その絶妙なさじ加減をドラマ版『対岸の家事』でより多くの方に楽しんでもらうことが、自分にできるせめてもの貢献かなと思っています。
眼鏡をかけたら中谷に
──中谷役では、眼鏡を着用されていますね。
ディーンさん:今着用している眼鏡を最初に見たとき、「とても個性的だな」と思ったんです。フレームとレンズの間にすき間があって、「この眼鏡、壊れているのかな」と思いました(笑)。
でもそういうデザインの眼鏡を選ぶというところにも、中谷というキャラクターの片鱗が表れている気がします。自分では選ばないタイプのモデルですが、「この眼鏡をかけたら中谷」という撮影現場の流れを楽しんでいます。
中谷・詩穂(多部未華子)・礼子(江口のりこ)が「いいバランス」な理由
──中谷は専業主婦の詩穂、働くママの礼子と関わっていくことになります。二人のキャラクターについて、魅力を感じる部分はありますか?
ディーンさん:礼子さんは、働きながらワンオペ育児をする女性ですが、同じワンオペ育児でも、社会人としてのやり方をそのまま育児に持ってこようとする中谷と対比がありますよね。詩穂は、生き物として自然なかたちの育児を思い出させてくれる、そういうイメージです。
中谷も礼子もそうですが、生き物としては“不自然”な環境にいることが彼らの日常の在り方で、そこに合わせて仕事をするのが当たり前になっています。
詩穂は、二人がもはや考えもしないような、「大前提として受け入れるしかない」と思っているところで立ち止まるんですよね。考えをリセットさせてくれる、そんな存在なのかな、と。この3人は、とてもいいバランスだと思いますね。
撮影/葛西亜理紗
取材・文/木下千寿
※ディーン・フジオカさんのインタビューは全2回(2回目は2025年4月1日公開)。
『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』
人気小説「対岸の家事」のドラマ化!
画像提供:TBS
詩穂(多部未華子)は居酒屋の店長として毎日遅くまで働く優しく朗らかな夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)と、かわいい娘・苺(永井花奈)と暮らす“専業主婦”。過去のある経験から「自分は2つのことが同時にできない」と感じて自ら専業主婦の道を選んだものの、日がな一日苺としかかかわらずに過ごす毎日に寂しさを覚えることも。
そんなある日、子育て支援センターの「手遊び教室」で参加した際に、育児と仕事の両立に燃えるママ・礼子(江口のりこ)と出会って……。
さらに、完璧な育児計画を掲げる“育休パパ”の中谷(ディーン・フジオカ)をはじめ、さまざまな境遇で家事に仕事に奮闘する人々を描いたヒューマンストーリー。
初回放送は2025年4月1日(火)よる10時スタート!
『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』公式HP
(TBS系・毎週火曜よる10時~OA)
Ⓒ朱野帰子/講談社
『対岸の家事』著:朱野帰子(講談社文庫)