【ペルー】野生のカカオ!アマゾンのスーパーフード「マハンボ」とは
ペルーは美食の国として有名ですが、スーパーフードの宝庫としても知られています。欧米や日本でも定番となったキヌアやマカなどは南米が原産。そして他にもまだあまり日本では知られていない食材や薬草などが数多く存在します!今回はその中から、”野生のカカオ”として主にアマゾン地域で知られている「Majambo(マハンボ)」についてご紹介します。
【画像】まるでカカオ!果実のなかには白い果肉と種子がぎっしり
カカオの親戚?「Majambo(マハンボ)」とは
みなさん、「Majambo/Macambo(マハンボ/マカンボ)」という食べ物をご存知でしょうか?私はペルーの友人に教えてもらい、はじめて知りました。地元ではCacao de monte(野生のカカオ)や Cacao blanco(ホワイトカカオ)として知られており、その正体は Theobroma bicolor という植物です。アマゾン地域に自生する、カカオの親戚のような存在です。
マハンボはカカオと似ていますが、より大きく扁平で、白い種子を持ちます。果実の内部には白い繊維質の果肉と一緒に種子がきっしり詰まっています。
地元では焙煎した種子が売られているそうですが、リオハではあまり見かけません。“野生のカカオ”の名の通り、カカオのように広く栽培されていないそうで、流通量は多くない印象です。友人に聞いて気になっていたところ、先日訪れたチョコレートショップにて焙煎したマハンボとチョコレートを見つけたので、購入してみました!
マハンボの特徴とその魅力
マハンボの種は、トーストするとナッツのように香ばしくクリーミーな食感になります。味わいはアーモンドやカシューナッツに似ていて、食べやすいのが特徴です。周りの果実はほんのり甘酸っぱくフルーティーで、ジュースやアイスなどに使われているそうです。
マハンボは、その栄養価の高さからスーパーフードとして注目されています。高タンパクで食物繊維が豊富なうえ、良質な脂質であるオメガ9も多く含まれています。
また、カカオにも含まれるテオブロミンという成分を含んでいるのも特徴です。この成分には、血流を促進して血圧を下げ、呼吸を楽にし、気分をリラックスさせる働きがあるといわれています。
どこで買える?楽しみ方は?
マハンボは、ペルーのアマゾン地帯であるセルバを中心に見かけることができます。市場では焙煎された種子が袋に入って売られていたり、チョコレートショップではマハンボ入りのチョコレートやスイーツとして販売されています。そのままナッツ感覚で食べられるほか、グラノーラやサラダにトッピングすると香ばしさが加わっておすすめです!最近ではスーパーフードとして注目され、自然食品店やオンラインショップでも取り扱うお店が増えてきているそうです。
ペルーのお隣、エクアドル政府もマハンボに注目しており、紹介動画を公開しています。興味のある方はぜひご覧ください。
その土地ならではの食材に出会えるのも旅の醍醐味。
ペルーを訪れるときはぜひ、「マハンボ」探してみてください!
TEXT by Nántu