スポーツアパレル事業から撤退したクリヤマHDが年間配当を55円に増配
クリヤマホールディングス(以下、クリヤマHD)は2月14日、2024年12月期の通期連結決算を発表した。売上高は778億9500万円(前年比8.7%増)、営業利益は45億3900万円(同14.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は35億4500万円(同6.5%減)だった。
クリヤマHDは、2024年12月末で連結子会社のクリヤマジャパンが手掛けるスポーツアパレル事業から撤退しており、事業撤退に伴う資産の除却、直営店の閉鎖費用などで6億円の特別損失を2024年12月期の第3四半期連結決算で計上していた。
クリヤマHDは、イタリアのアウトドアブランド「モンチュラ(MONTURA)」を展開してきたが、スポーツアパレル事業の2023年12月期の売上高は3億3500万円、営業利益は2億5900万円の赤字を計上。売上高におけるスポーツアパレル事業の構成比率は0.5%で、これ以上の収益拡大は見込めず、他事業とのシナジーも低いことから撤退を決定した。クリヤマHDは産業用資材や建設用資材などの製造・販売を手掛けており、今後は主力事業に注力する。
クリヤマHDは決算発表と同日、年間配当を45円から55円に増額し、今期も1円増の56円に増配する方針を示した。前期は45円だった。クリヤマHDの2025年12月期の連結業績予想は、売上高は900億円(前年比15.5%増)、営業利益は40億円(同11.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は36億円(同1.6%増)を見込む。