<ヒヤり!義母の孫育児>離婚した義姉が子連れで出戻り!高齢の義母と同居……ホッ!【まんが】
私はミワ(30歳)です。1歳半の息子コウスケと夫のマナブ(32歳)とともに3人で暮らしています。子育てのため現在は育休中ですが、来年の春には復帰予定。子どもの成長は早いもので、つい最近までゴロゴロしているだけと思っていたコウスケは、今や興味があるものめがけてトコトコ歩きだしたり、何でもかんでも口に入れてしまったり……。本当に目が離せず、毎日が命がけの子育てです。恐るべし! 1歳半!
好奇心旺盛なことは子どもの成長につながるので大いに結構! しかし、かたときも目を離せない1歳半のわが子に翻弄される毎日です。
えー、人のよさそうな旦那さんだったのに……。まぁモラハラする人って外面はいいとはよく聞くわ。でもお義姉さん、子どもが生まれたばかりだったような。
義母も、旦那さんの不倫によって、むかーし昔に離婚したのだとか。
マナブは5人きょうだいの末っ子です。上2人の兄は独身で他県にそれぞれ1人暮らしをしています。
3人目の兄は結婚して子どももいますが、義実家からは遠く、飛行機を使って2時間ほどの場所で生活しています。つまり、義母の一番近くに住んでいるのが私たち夫婦なのです。
実はお付き合いが始まってからあっという間に結婚へと進んだ、いわゆる「スピード婚」だった義姉。 離婚話には驚きましたが、独身生活に焦りを感じての結婚だった印象なので、内心「ああ。やっぱり離婚しちゃったか」と思ってしまいました。(心に秘めておくことにします) 義姉が義母と同居してくれるのは、嫁である私にとってもありがたいお話。 自宅で1人気ままに暮らしていた義母の生活にも張りが出ることでしょう。
イライラ!わが家にズカズカ上がりこみ孫を放置、ありえない
義姉がいままさに直面している保育園問題の解決案に、義母が名乗りをあげたらしく……!?
保育園には入れず、日中は義母が孫であるカノンちゃんの面倒をみることになったというから驚きました。なんでも義母が「1歳にもなっていない赤ちゃんを保育園に預けるなんてかわいそう!!」と言い出したそうで……。
いくら働いていないとはいえ、義母が0歳児の面倒を毎日みるなんて正直、大変すぎるでしょ。
おすそわけを持ってきて、そのまま家にあがり込んできた義母。 カノンちゃんの「おでかけセット」の準備もしっかりしてやってきた義母。最初からわが家で遊ばせる気だったのでしょう。見るとサチコさんのメモも入っていました。ミルクの時間、おむつのチェック回数。さらには「食事は大人と分けてね」「目を離さないでね」など、カノンちゃんへの愛情を感じる細やかなメモでした。
そして、この人はベビーサークルに入れておけば、赤ちゃんだけでも安心とでも思っているのでしょうか? コウスケのおもちゃで遊んでいるカノンちゃんの様子を見ようともしません。
私は義母に、コウスケと利用したことがある子どもが遊べる施設を教えてあげました。 すると義母から「一緒に行こう!」と誘われたのです。 まあそうなるよね……。 私とコウスケは、ここ最近は新しく見つけた遊び場に行っていることもあり、市の子育て支援施設や児童施設には足を運ぶことがありませんでした。以前はよく通っていたのだけどね! 義母と一緒に行くのは面倒だなと思う反面、久しぶりに遊びに行ってみるのもいいかも! とも思えたのです。
支援センターで消えた義母「オムツがピンチ~!」テンパる私
子どもたちの年齢もちがうため、別々の場所でしばらく遊んでいると、カノンちゃんがハイハイで私に近づいてきました。
あれ!? カノンちゃん? 義母はどこにいったの? え……いないし。
あたりを見渡したのですが、義母の姿が見当たりません。10か月の赤ちゃんを放置してどこにいってしまったのでしょうか。
遊びたがるコウスケと、おむつからうんちが漏れてきそうなカノンちゃんを抱えて、私はてんやわんや。義母も見つからないので仕方なく、近くにいた支援員さんに助けを求めることにしました。
なんとかこなしてはみましたが、カノンちゃんのおむつ替えにも戸惑いました。女の子……“拭き方”はコレであっているのだろうか?
そして、私が大変な思いをしながら、ひと段落したところにやっと義母を発見しました。
ただでさえ動き回る1歳半のコウスケに目が離せないのに、10か月の姪っ子の面倒なんて同時にみられません。 双子や年子を育てているママたち、本当に尊敬します。 カノンちゃんのうんちをもらさないようにと、とっさに行動してしまったものの、なぜ私がオムツを替えるハメに? 義母はなぜ10か月の赤ちゃんから簡単に目を離せるの? おまけに何事もなく戻ってきた義母はスマホを見ながらジュースを飲んでいる始末……。 危機感がなさすぎます!
「私、お母さんじゃありません!」すぐ目を離す義母に喝~!
なんと、私が大変な思いをしている間、義母はゆっくり一人でトイレにいき、飲み物を買ってきていたというのです。
たしかに昔は義母の言うような環境だったのかもしれません。
身内以外も、大人みんなで子育てする! そんな時代だったのでしょう。しかし、いまは義母のそんな言い分が通用する時代ではないのです。義母の子育ての常識は大昔のまま止まっているようでした。
放置されているカノンちゃんがあまりに不憫で、私が一生懸命に義母に力説するも、義母に悪びれる様子は一切ありません。
頭にきた私は、義母とカノンちゃんとは離れたところで遊ぶことにしました。もうなにも言わない! ほうっておこう。
そこに……私は「あの……」とある人に声をかけられたのです。
カノンちゃんから目を離しがちな義母。 私の注意にも「ここには大勢の大人がいるから大丈夫」と聞く耳を持ちません。 たとえわが子でなくても、まわりのみんなで子どもを見守っていたような大昔の育児感覚のままの義母。 この調子では大切な孫に事故がおきても不思議ではありません。 挙句の果てには、支援員さんから「あちらのお子さんも気にかけてほしい」と私が注意されてしまう始末……。
違います! 私はあの子のお母さんじゃないんです!
ストップ!とどめのパクリに「お前、マジでいい加減にしろ」
え、何? ここにいる支援員さんやお母さんたち、みんな私が「赤ちゃんから目を離しがちなダメな母親」とでも思っているの?
「ダメな母親」の烙印を押されたような気持ちになり、泣きそうになってしまいました。
そんな私の様子をみて、心配した支援員さんが話を聞いてくれました。「義母がカノンちゃんを預かっている経緯」「私が溜め込んでいた愚痴」「先ほどのフラリと義母がいなくなってしまったこと」をすべて吐き出しました。
保育園に預けるなんてかわいそう? そんなセリフ、義母に言う資格はないと思いました。
そして、支援員さんに共感してもらえたことで私も少し気持ちが楽になりました。
気を取り直して、子どもたちにお昼ご飯を食べさせることにしました。
普段はカノンちゃんの離乳食まで作っている様子の義母ですが、今日はレトルトの離乳食を持参したようです。
すると……「どんな味がするのかしら? 味見してみよっと」とスプーンでパクリ。
コイツやったな……義母はこのあと、なにでカノンちゃんに離乳食を食べさせるつもりなのでしょうか。
支援員さんに話を聞いてもらい、心が軽くなった私。 自分の気持ちを吐き出すことで気持ちの整理ができたような気がします。 金輪際、義母とカノンちゃんと一緒に遊びにいきたくありません。 そして孫を放置した上に、義母が口をつけたスプーンで離乳食を与えようとしている姿をみて、カノンちゃんは義母に任せるべきではないと思いました。
一刻も早く保育園に預けたほうがカノンちゃんの身のためでしょう。
自分が正しいと主張する義母「育児の常識アップデートして」
嫁である私にいろいろと言われて、さすがに義母も腹が立ったようです。
イライラした様子で自分は子どもを5人育ててきたから大丈夫だと反論してきました。
義母はシングルマザーだったこともあり、1人で5人もの子どもを育ててきたという自信があるから、私の意見を聞き入れてくれないのかなと思いました。
しかし、頼まれたから一緒にここまで来てあげたのに、その上こんな言われようをしたのでは私だって頭にきます。
「本当にカノンちゃんのこと、大切に思っていますか?」
私は、思い切って義母にたずねてみました。なぜなら、今日の義母の様子を見るかぎり、私には、本当に孫を大切に思ってる人の行動とは思えなかったからです。
「お義母さんがゆっくりトイレにいって、ジュースを買っているあいだに、カノンちゃんが危険な目にあいそうだったらしいですよ? 私がカノンちゃんの母親と間違えられて注意されてしまいました」
義母のせいで、私が「子どもから目を離すダメな母親」のレッテルをはられそうになったこともチクリと言ってやりました。
途中、義母に「言いすぎた!」とは思いましたが、控えめに言っても伝わらないと思いガツンといかせてもらいました。
義母に預けられたカノンちゃんには何の罪もありませんし、悲しい事故が起きる前になんとしてでも食い止めたかったのです。 義母に言いたかったことを言ったものの、あの義母のことですから私の話なんてまともに聞き入れないでしょう。 今後は義母と一緒に子育て支援施設には来ないと決めました。
【義母の気持ち】「ヨソに預けるなら私が!」嫁に頼れば余裕~
私はカズエ(70代)です。つい最近娘のサチコ(34歳)が離婚をしたため、私が暮らす家で孫のカノン(10か月)とサチコと3人での生活がスタートしました。サチコは急いで職を探したり保育園を探したりしていますが、なかなかうまくいかない様子。一方私としては、こんなに小さな赤ちゃんを保育園に預けることが信じられません。イマドキの子育てにも疑問を抱くことが多いのです。
仕事の面接では、子どもの質問が多いそうです。「お子さん小さいですね」から始まって「お子さんの急な体調不良はどのように対応されますか?」「保育園以外に預け先はありますか?」などなど。
そもそも、保育園が決まっていない状態では、就職するのも難しいようなのです。
サチコはこれまで何度面接に落ちてしまったでしょうか……。早く働きたいようですが、近くの認可保育園の空きはゼロ。無認可保育園は保育料が高くつくし、預け先を決めかねているようでした。
私は今、働いていないし……シングルマザーで、1人で5人も子どもを育て上げたんだからきっと大丈夫よね!
それに、生まれてたった10か月の赤ちゃんを保育園という「他人」に預けることがどうしてもかわいそうと感じてしまったのです……。
昔は私1人で5人も子育てしていたのだから、孫1人くらいどうにでもなる! ……なんて考えていたのが甘かったです。 体力のある若いときの育児と歳を重ねた今とは全然違うと実感しています。 年齢には抗えませんね……。 しかしサチコに「カノンを預かる」なんて言ってしまった手前、さてどうしよう……。 あ、ミワさんがいたわ。 末っ子のマナブのお嫁さん。ミワさんが同じくらい小さい子の子育て真っ最中だった。
ミワさんのところにいけばカノンも一緒に面倒をみてくれるのではないでしょうか。
私の育児は間違っていない!だけど体力が……
昔は親戚や近所の人とみんなで子育てをしてきたもの。私以外の大人がいれば、必ず誰かしらがカノンの面倒をみてくれるはずです。
久しぶりにゆっくりゲームもできて、ご機嫌で戻ったのに「どこに行っていたんだ!!」とミワさんに怒られてしまいました。
ミワさんに怒られてしまいました。なんて偉そうな言い方をするのでしょう。仮にも私は5人の子どもを育て上げた、いわば「育児の先輩」です。
ミワさんから頭にくる言い方をされて本当に腹が立ちました。
どうやら、ミワさんは、子育て支援施設での出来事をサチコに話したようです。ものすごい剣幕でサチコにまで怒られてしまいました。
こうなった今でも、私の育児方法は間違っていないと思います。 若いころのように育児ができなくなってしまっただけなのです。 もう少し私が若ければ、カノンを保育園に預ける必要なんてなかったのに……。 しかし「保育園に預ける」と聞いて安堵した自分もいました。 やっぱり限界だったのかもしれません。
今後カノンが体調不良を起こし、保育園に預けられない際は、私がしっかり面倒をみようと思っています。
【私の気持ち】現状を知った義姉「迷惑かけてごめん」今後の付き合いは……
私はとうとう我慢できなくなり、義母の育児方法に対して注意をしてしまいました。
義母には、1人で5人の子どもを育て上げた自負があるのでしょう……。私が注意をしても聞く耳を持ってくれなかった。
なのに平気でカノンちゃんから目を離していなくなってしまうし……。きっと体力的にムリだったんだと思いました。とにかく、このまま義母にカノンちゃんを預け続けるのは危険。私は、この現状を義姉に伝えました。
義姉は、認可外の保育施設にカノンちゃんを預け始めたようです。当初は、保育料金で二の足を踏んでいた義姉ですが、もはや背に腹は代えられないといった様子でした。
カノンちゃんはまだ0歳なので、公園デビューにはまだ早いけれど、どこか自宅以外で遊ばせたいと言っていた義姉。せっかくなので、義母と一緒に来た子育て支援施設を紹介がてら、一緒に遊びに行くことに。
義姉は「わー! こういうところ、はじめて来たわ~!」と喜んでいました。
あの一件から義母と私は疎遠状態になってしまいました。 でも義母のことですから、しばらくしたら連絡してくるような気がします。 私はこのまま疎遠でもかまわないとも思っていますが……。 嫁姑は適度な距離感が一番なのですから。 その代わり……と言ってはなんですが、以前よりも義姉とは仲良くなることができました。 どこかとっつきにくいツンとした印象の義姉でしたが、一緒に過ごしてみると「そうでもないな」と思えたのです。 コウスケのいとこであるカノンちゃん。 今後も今ぐらいの距離感をたもって義実家と付き合っていけたらと思っています。