やさしさが詰まった米粉オンリーのパン!姫路・田寺の『MIL bake※』で選ぶ楽しみを 姫路市
姫路駅より北西へ車で約15分。姫路の文教地区である田寺に『MIL bake※(ミル ベイク)』(姫路市)が9月28日にオープンしました。同店では米粉を使ったパンやお菓子を販売しています。
小さな単位である「ミル」が、スペイン語では「1000」という意味を持ち、両極端な言葉がおもしろいと店名につけたそうです。小さなパンやお菓子をたくさんの方に届けたいという思いが込められています。また、心や体を見つめるという意味の「見る」でもあります。
元々はパティシエをしていたという店主。その頃、職業性アレルギーを発症し、小麦に触れることができなくなったそうです。小麦粉は使えないけどパンやお菓子を食べたいと考えた店主。自宅用として米粉を使ってパンやお菓子を作るようになりました。友人から「販売してほしい」と言われ、少しずつお店の形ができ上がっていったのだとか。
書写街道を西へ進み、辻井交差点を北へ。安室中学校、スーパー「はやしの」の前を通り「田寺8丁目」交差点を過ぎてすぐのところに同店があります。
お店の向かい側にある「しまむら」が目印です。駐車場は店舗前のみ、2台駐車できます。
米粉のパンは冷めると冷やご飯のように少し硬くなりますが、トースターやレンジで温めるとまた美味しく食べられます。
店主おすすめの温め方は「せいろ」だそうで、せいろで温め直すとベーグルみたいにムチムチになるのだとか。リベイクの方法でまた違った味わいになるので、好みに合わせて美味しく食べてほしいと話します。
てんさい糖や天日塩などを使って、体にやさしい材料で作られている同店の米粉パン。フルーツも店主自身の目で確かめて選んでいるそうです。細かなところまで配慮されているので安心して食べられます。
同店で一番人気の山食パン。ふわふわモチモチで、そのまま食べてもやわらかく食べやすいパンです。米粉パンは小麦のパンよりも重みを感じられます。クセがなくお米の甘みでさっぱりとした食感が特徴です。
やわらかいパンも人気ですが、実はハード系も得意なのだとか。バケットやベーコンエピも人気があるそうです。カリカリっとした食感がクセになりそう!
パンだけでなく米粉を使ったお菓子もあります。店主がひとりで作っているため、数や種類はなかなか増やせない。でももっといろいろ並べたいという気持ちがあり、もどかしいところなのだそう。
店主にお話を伺っていると「もっともっと作りたい!」という情熱をひしひしと感じます。
もちふわなパンで甘さ控えめの「あんぱん」。好相性のお米と小豆の組み合わせは、間違いない美味しさです。
季節の野菜を使ったフォカッチャです。きのこの旨味をしっかり感じられました。
ボリューミーな見た目と裏腹にあっさりと、でも食べごたえのある「厚焼き玉子サンド」です。
店頭のパンは予約できませんが、一升パンやお祝い用のホールケーキは予約のみの販売とのこと。最近、1歳の誕生日に一升餅の代わりに一升パンを用意する人が増えているそうです。
一般的に一升パンはハード系が多いのですが、同店では食パンのような柔らかい生地の一升パン。1歳のお子様でも食べやすいため人気なのだとか。小さなお子様と一緒に食べられるので思い出に残るお誕生日になりそうです。
「グルテンフリーの商品を探して買いに行くということの大変さを実感しているため、パンやお菓子だけでなく他の商品も置いて『選ぶ楽しみ』も感じてもらいたい」と店主。「作りたいレシピはたくさんあるけど、時間が足りない」と笑顔で話す姿が印象的でした。
パン作りを楽しむ店主の気持ちとやさしい配慮が、ふわふわのパンに表われていると感じた『MIL bake※』でした。
場所
MIL bake※
(姫路市田寺8丁目13-52 S-4)
営業時間
不定(Instagramでご確認ください)
定休日
不定(Instagramでご確認ください)
駐車場
店舗前2台のみ