激流ポイントで海釣りをする時のコツを解説 「潮止まり」を狙い撃つべし?
アジやアオリイカをターゲットにする際、フィールド選びで重要になるのが「潮通しの良し悪し」です。しかし、潮通しが良すぎると釣りが成立しないこともあります。今回は激流ポイントで釣りをする際のポイントを解説していきます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松永一幸)
激流ポイントで釣りを成立させるには
参考書物や記事に従って実際にエントリーするも、潮流が速すぎて「ルアーが流されて釣りにならない!」という経験を多く持つ筆者。そこで今回は、「潮通しが良い」と「潮流が速すぎる」の見極めにフォーカスし、フィールドへエントリーする際の注意点をご紹介します。
フィールド
上天草市でも、「激流」で有名なポイントを選び、「ホゲる」覚悟でエントリーすることにしました。
エントリーのタイミング
激流の中を釣るのは不可能では無いのですが、今後持ち込んでいる「リグ」の重量は、ライトゲームの範囲(最大10g)です。
激流で有名なフィールドへは、「潮回り」で変化する「潮流速度」を事前に調査しておき、自分のタックルが通用するであろう「潮流速度」になるタイミングを知っておくのが重要です。
潮止まりは狙い目の一つ
狙うタイミングの一つは、「潮止まり」。激流ポイントは、「満潮・干潮時」とは言っても、完全に潮流が停止することは少ないので、快適に釣りが展開出来る状況になる事が多いです。
しかし、その日の潮位変化は確認が必要。ライトゲームの場合、「干潮」を迎えた際に、キャストしても届かない… …と言った事になり得ますので、何処まで海水面が下がるのか、事前に知っておくと安心です。
動き出し1時間が限界
特に「上げ潮」の場合は、潮が動き出してから1時間後に「激流」へと急激に変化することが多く、タイムリミットが短いと考えておいた方が良いでしょう。
「下潮」の場合も同様の状況になる事が多いのですが、「水位」が下がる傾向では、潮流変化の影響を受けにくかった印象です。
しかし、コレも潮回りに影響されますので、「中潮→大潮」では同じ「中潮」でも、「下りの中潮」とはまるで違うので、特に注意が必要です。
「時合いは短い」と考え、一投一投を大切にする必要がありますから、まさに時間との勝負です。
本命のアコウ登場
今回は事前の調査と、タックルとの相性から、「小潮」をチョイスしてエントリーしました。タイミングとしては、干潮間際の1時間前です。潮流の方向を見極め、狙うポイントを立ち位置より「20m沖」と決めて、キャストしました。
狙うレンジは、ボトムより1mの範囲です。仮説が成立したのか、レンジを直撃出来た様で、良型の「アコウ」がヒットしてくれました。釣り人として、狙って釣果が出るのは、本当に至福の瞬間ですね。
潮の流れを把握して釣果に繋げよう
「潮通しが良い」と言うことは、「潮流が早過ぎる場合もある」と単純に言えませんが、そう言う認識で対策しておけば、アジングやエギングが成立しなかった…と最悪のケースは避けられると思います。
しかし、「重めのリグ」で挑んでも、「ボトム」が感知出来ない状況では、まず釣りが成立しない為、(特殊な手法で望めば釣果に辿り着く事もありますが…)やはり、「成立するタイミング」を待つのが得策と思います。
また、「釣れない状況」の時は、その状況を大切な経験の時間として、周囲の「観察」を試みてはいかがでしょうか。
それは、「自分にしか釣る事が出来ない」と言える「ベストなタイミング」を発見できるチャンス到来かも知れませんね。
<松永一幸/TSURINEWSライター>