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『ジュラシック・ワールド リバース』は新たな3部作の始まりに? 「スピルバーグへの大いなるラブレター」と監督

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『ジュラシック・ワールド』シリーズの最新作『ジュラシック・ワールド リバース(原題)』は、「新たな3部作」の始まりになる? 監督のが米に対して示唆した。

本作は『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)から5年後が舞台。製作総指揮を務めるスティーブン・スピルバーグの意向で、『ジュラシック・ワールド』のタイトルを冠してはいるものの、すべての始まりとなった『ジュラシック・パーク』(1993)へのとなる。

「これはスティーブン・スピルバーグと、彼の初期作品への大いなるラブレター。子どもの頃に大好きだった彼の映画の、あらゆる側面を集めたグレイテスト・ヒッツのようなもの」とエドワーズは語る。「本質は、島を横断する冒険の旅とサバイバルの物語です」。

主人公はスカーレット・ヨハンソン演じる工作員ゾラ・ベネット。いまや恐竜たちは現在の地球での生存が難しく、赤道直下の隔離環境でわずかに生き残るのみとなった。ベネットは製薬会社と契約し、人類を救う薬を開発すべく、恐竜3体からDNAを確保する任務に参加する。メンバーは信頼のおけるリーダーのダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)と、特殊任務は専門外の古生物学者ヘンリー・ルーミス(ジョナサン・ベイリー)だ。

ベネットとキンケイド、ルーミス博士の3人組を、エドワーズ監督は『ジョーズ』(1975)の警察署長ブロディと漁師クイント、海洋学者フーパーの関係になぞらえる。「異なる3人のキャラクターが重なり合う関係性で、とても楽しい。恋愛の三角関係というよりも、“この中で一番は誰なのか?”を争っているような」。

ここに加わるのが、エドワーズいわく「ちょっとのようなところがある」製薬会社代表のマーティン・クレブス(ルパート・フレンド)と、攻撃を受けて転覆した民間船に乗っていたデルガド家の家族だ。ベネットとキンケイド率いるチームは、任務を達成するだけでなく、一家を最後まで守り抜かねばならない。

「たちまちすべてがうまくいかなくなり、『ジュラシック』ファンが楽しめる状況になります」とエドワーズは強調する。「いったん冒険が始まると、映画はエンドクレジットまで一直線。大がかりなシーンと恐竜の見せ場のなか、追跡、脱出、恐怖、戦慄、急展開が連続するのを楽しんでほしい」

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エドワーズは前作(2023)と同じく、全編の大部分をタイで撮影。川や沼地に足を踏み入れ、また海のシーンでは地中海のマルタ島にて撮影を敢行した。一部のスタントを除き、ほとんどのシーンがスタジオではなく実風景で撮影されているため、映画ではそのリアルな環境に恐竜たちが出現する。これもまた『ザ・クリエイター/創造者』での実験をさらに展開したものだ。

CGの道を切り開いた『ジュラシック・パーク』のあと、僕たちはスペクタクルを求める軍拡競争に巻き込まれ、進むべき道を見失った気がします。『ジュラシック・パーク』はVFXがほんの数十ショットにしか使われていないのに、とてもパワフルな映画だった。そこで、観客をもてあそび、サスペンスと緊張感を生み出せるトリックやアイデアに戻ろうと思いました。若いころの自分が味わった感覚を作り出したかったのです。」

もっとも撮影は非常に過酷だったようで、エドワーズは「俳優たちはみんな、登場人物と同じようにとんでもなく大変な思いをしたと思います」と振り返る。なかでも海の撮影は困難をきわめ、「もう二度とやらないだろう」と言わしめるほどだ。「けれど、やり遂げてよかったです。肉体的に大変で、時には死と隣り合わせのような体験でも、うまくやれれば大きな見返りがあるものだから」。

撮影を終え、現在はポストプロダクション(撮影後作業)のまっただなか。エドワーズは大きな手ごたえを感じているようで、「ある意味、新しい3部作のように感じました。(『ジュラシック』シリーズにおける)新たな章が始まったというような」と語っている。「ユニバーサルの計画は知らないので、スタジオの代弁はできませんが」と付け加えつつ──。

映画『ジュラシック・ワールド リバース(原題)』は2025年7月2日に米国公開予定

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