季節の魚とセレクト地酒、そして〆はもつ鍋でスタミナチャージ!【もつ鍋居酒屋 酔処 半分|奈良市】
季節の魚とセレクト地酒、そして〆はもつ鍋でスタミナチャージ!【もつ鍋居酒屋 酔処 半分|奈良市】
うだるような暑さに目を回しながらも、このままではイカンとスタミナ補給に向かった先は『もつ鍋居酒屋 酔処 半分』。
こちらは、創業から30年以上続く老舗であり、看板メニューであるもつ鍋以外にも、新鮮で旨い海鮮や朝挽き鳥、季節の料理が楽しめることで地元民からの支持を集める人気店だ。
読者の中には何をいまさらと思われる方もいるだろうが、ところがどっこい。
この数年、若い大将に代替わりしており、メニューも色々と様変わりしているのだ。
そんな古くも新しい老舗『もつ鍋居酒屋 酔処 半分』を改めてご紹介したい。
さて、まずは一杯
しっかりと冷えた地酒、夏酒でまずはひと心地。
奈良県産の地酒のほか、各地の銘酒や季節の限定酒などを取り扱う。
その日の仕入れによって種類は変わるが、若大将が懇意の酒店から直接仕入れているそうで、いつ訪れてもハズレがない。
飲みたいお酒のニュアンスを伝えて注文するも良し、料理に合わせて若大将にお任せするも良し。
日本酒は¥900~。
お造りなど海鮮もレベル高し
若大将いわく、「質の良い魚が入らない時は売ってくれないんですよ」というこだわりの魚屋から仕入れているこちらの海鮮。
いただいてみると、明らかに新鮮さだけでない旨味がある。
脂の回り具合や水分の調整、温度管理、包丁の入れ方など様々な要素が作用しているのだろうと想像できる。
お造り盛り合わせは1,500円~で写真は2人前。内容は季節や仕入れ状況によって変化する。
看板料理もつ鍋を堪能
創業から看板メニューとして一番の人気を誇ってきたのが名物もつ鍋だ。
醤油と和出汁をベースにニンニクをしっかり効かせたパンチの強いスープが特徴的なこちらのメニューなのだが、実はつい最近マイナーチェンジ。
鶏ガラを追加し、二ンニクの使用量を抑えることで少しマイルドな口当たりとなっている。
お刺身や山菜、地酒など繊細な味わいや香りを持つお料理とも一緒に楽しめるようにという配慮を感じる。
もつ肉は国産牛のあかせん・みの・ギュウチョ・ハチノス・チレ・フクなど。具はキャベツ、ニラ、もやし。
モツの旨味と野菜の甘みが堪能できる。
締めはラーメン、うどん、雑炊の3種が選択可能。
夏は鱧、冬はカニ。季節の料理も楽しめる
今時期は黄金鱧が入るというので鱧しゃぶを予約させていただいた。
プリっと肉厚な身の部分はもちろんのこと、なんと肝や浮袋、胃袋、卵まで味わえる。
鱧は9月ごろまで入荷予定で、要予約だ。
ちなみに冬場には綺麗に香箱に整えられたセコガニや鰤しゃぶ、春は山菜や筍など、季節ごとの味覚が登場する。
次代に沿って変化する老舗居酒屋
若大将・角谷さんがお店を継いだのが約7年前。
それまでは県内の人気飲食店に勤めていた角谷さんだったが、当時お店を切り盛りしていた大将であるお祖父さんが体調を崩したことをきっかけに跡を継ぐことを決心した。
親子2代で店を訪れるゲストもいると言い、そんな地元から愛される店であったことも店を継いだ決め手の一つだった。
さらに、これまで人気飲食店の主力メンバーの一人として働いていた角谷さんは、跡を継いだ老舗へ新しい血を注ぎ込む。
日本酒のラインナップを増やし、一品メニューも大幅にリニューアル。
お祖父さんの代からの常連と新しい世代のゲストで賑わうカウンターに腰掛けながら、いつか自分も息子と一緒にこの店で呑みたいなぁ、などと想いを巡らせながら本日のお酒も進んでゆくのである。
もつ鍋居酒屋 酔処 半分
●住所/奈良市四条大路2丁目1−48
●電話/0742-34-5139
●営業時間/17:00〜23:00(l.o.22:00)
●定休日/火曜休
●駐車場/4台