地域の文化財を守れ 亀ヶ池八幡宮で訓練
「文化財防火デー」(1月26日)を前に相模原市消防局は1月22日、上溝の亀ヶ池八幡宮で消防訓練を実施した。地域の文化財を守ろうと、初期消火や避難、搬出方法を確認した。
参加したのは消防局の上溝消防小隊と淵野辺消防小隊、地元消防団の中央方面隊の計20人と同宮の根岸浩行宮司。訓練は社務事務室から火災が発生したという想定で行われ、消火や避難のほか、文化財に見立てた箱を使って搬出も行った。参拝者らが見守る中、一斉放水も行われた=写真。
根岸宮司は「身の引き締まる思いで訓練を見守った。八幡宮を守る立場として、改めて文化財防火デーの意義を考え、日々の防火に努めていきたい」と話した。
同宮の旧本殿は文禄5(1596)年の建築で建築年代の判明する一間社流造社殿としては県内最古とされる。2016年に相模原市指定有形文化財に指定された。