下小田中小で能楽の授業 今回初の試み
能楽師の角当(かくとう)直隆氏は12月4日、下小田中小学校で初めて6年生の児童向けに能楽の特別授業を行った。
子どもたちに能を体験してもらうことが目的で、児童ら約188人が参加した。国語の授業で、主人公「山伏」が柿を盗んだところを柿の持ち主に見つかり、サルやトビなどのまねをさせられ、自分の罪を覆い隠そうとする姿を面白おかしく描いた作品『柿山伏』を習う6年生を対象に、今回の企画が実現。
当日は角当氏が江戸時代の能装束を用意し、能の歴史について解説。ほかにも能面を見せながら、能の種類などを説明した。舞台で使われる笛や太鼓、小鼓などの楽器も紹介。児童らがせりふにあたる「謡」を練習し、披露した。角当氏は「地元で子どもたちに能を知ってもらう場がつくれてよかった」と特別な機会を喜んだ。