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ジェームズ・キャメロンが『ターミネーター:ニュー・フェイト』を猛烈反省「新しい観客のための要素が何もない」「全てが誤算だった」

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これまでも何度か反省が語られてきた2019年の映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』だが、この度はシリーズ生みの親であるジェームズ・キャメロンが強烈な言葉で後悔を語っている。あの映画について、「全て誤算だった」と英で振り返っているのだ。

『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、『ターミネーター2』以来シリーズの製作を他人に任せてきた(が故に賛否両論を繰り返し、物語は並行世界に散漫した)ジェームズ・キャメロンが、ついに製作に復帰した作品。『ターミネーター2』の正当な続編として、リンダ・ハミルトンのサラ・コナーやアーノルド・シュワルツェネッガーのT-800が待望の再共演を果たした。

ところが本作も結局は賛否両論となり、興行収入の上では惨敗。のちに、監督のティム・ミラーとキャメロンの両名は本作の反省を語るようになる。ミラーは「凝り固まったオタク的思考で挑んだが、私が間違っていた。大失敗だった」と、キャメロンはシュワルツェネッガーを再登場させるのにこだわった自身の方針は誤りで、そのために「もはや“おじいちゃんターミネーター”になってしまった」と。

この度キャメロンは、『ニュー・フェイト』について「問題は、映画がうまくいかなかったこと。みんな観に来てくれなかった」と振り返る。監督を託したティム・ミラーには、「何かを書き始める前から、一つでも撮影する前から、あの映画を沈めてしまったのは私だ」と、自身の責任を何度も伝えたという。

『ターミネーター2』の続編を作るということ、シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンの再登場に力を入れすぎたことで、「自分自身の供給にハイになってしまった」ことが問題だと反省。「正当な続編」を作るという目標は成し遂げることができたとしつつ、やはりファンの高齢化に注意を払わなかったこと、若い世代のための演出が不足していたことが失敗の要因だと話している。

「私たちは正当な続編を作ることができた。当時劇場に見に行った人は、みんなもう死んでいるか、定年退職しているか、廃人になっているか、あるいは痴呆症になっている映画の続編だ。何も新しいことを始めていない映画だった。新しい観客のための要素が何一つなかった。」

さらに「全てが誤算だった」と強烈な反省ぶりを隠さないキャメロンだが、それでも、『ニュー・フェイト』を全否定しているというわけではない。ガブリエル・ルナが演じた悪役のアンドロイドRev-9は大のお気に入りのようで、「超カッコよかった。個人的には、昔我々が作ったものと同じくらいよかったと思う」と大絶賛。また、『ターミネーター』全作品の中で、『ニュー・フェイト』に順位をつけるのなら「自分の作品がベストだと今でも思っているが、今作は3位と思っている」と、きちんと自分の中で認めているようだ。

ちなみに、サラ・コナー役を再演したリンダ・ハミルトンは同作について「“何をやったか”ではなく、“何をやらなかったか”を後悔するというのが真実だと思います。再演して本当に良かった」と。

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