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綾瀬市道の駅整備 岐路に立つ重点事業 11月に市民向けワークショップ

タウンニュース

県道42号沿いの「道の駅」建設予定地(手前)

綾瀬市が進める「道の駅」整備事業で、市は整備に向けたワークショップを11月23日(土・祝)に開催する。今年7月、事業に慎重な橘川佳彦氏が市長に就任したことで整備の行方が注目されたが、施設機能などについて公募市民が意見交換するワークショップは予定通り実施されることになった。

「道の駅」の整備は、綾瀬市総合計画2030の基本構想で重点事業の一つに位置づけられている。2027年度を開業目標とすることなどが盛り込まれた基本計画は今年1月に策定され、その基本構想は20年9月議会で議決されている。

一般的に道の駅は、ドライバーへの休憩機能のほか、周辺情報の提供や買い物、飲食のほか災害時には防災機能も兼ね備える。そのため整備する自治体にとっては、地域経済の活性化を標榜することが多い。綾瀬市もこれらの点を踏まえ、「道の駅を拠点とした地域振興の仕組みづくり」を掲げて整備を目指してきた。

こうした中、今年3月に旗振り役だった古塩政由前市長が引退を表明した。市長選挙では「道の駅」慎重派の橘川佳彦市長が誕生したため、事業の行方に注目が集まっている。

市議会9月定例会で道の駅整備の今後について問われた橘川市長は、「地域振興を進めるための手段の一つ」としながらも、「中心市街地を活性化し、将来に向けて本市が発展するために最適な手法を十分に議論する必要がある」と述べた上で、計画にある27年度開業には固執しない考えを示した。

11月のワークショップでは、基本計画をもとに「道の駅」に必要なコンテンツについて意見を交わす。9月定例会では、「中心市街地活性化の観点からの議論も進める」(都市部長)と、今後の方針転換にも含みを持たせている。

推進室が廃止へ

一方で綾瀬市は、来年4月に「道の駅整備推進室」を廃止する方針を固め、必要な議案を12月議会に提出する準備を進めている。中心市街地の活性化は引き続き推進するとみられるが、「道の駅」を現在の計画通り進めるかの判断が今後の焦点になる。

道の駅ワークショップの参加対象は市内在住・在勤・在学の中学生以上。定員は24人で応募多数の場合は抽選。開催場所は市役所で午前10時から。申し込み締め切りは10月31日。綾瀬市道の駅整備推進室(【電話】0467・70・5662)が参加者を募集している。

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