芸能従事者の労働問題
旧ジャニーズ事務所やフジテレビなど、この1年で数々の労働問題が露呈した芸能界。3月4日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」は、「芸能界を変える」という本の著者で一般社団法人日本芸能従事者協会の代表理事でもある俳優の森崎めぐみが芸能従事者の労働問題について語った。
森崎「芸能界の中にいて働いていると全然外のことがわからないですし、自分たちはフリーランスなのかどうか、フリーランス法が施行されても、それは私たちが使える当事者なのかってこともよくわかっていないのが現状です。特に若い人は働く人として認めてもらえてないように思い込み、どろどろした中で悩んでしまっていて出口がないような状況だと思います」
大竹「テレビに出演すれば、まだ働いているって感じはあるかもしれないけどアングラで食えもしないような演劇かぶれみたいな人たちは“役者は労働者とは違う”みたいに思っている感じはありますよね」
森崎「アングラに限らず伝統芸能とか、文化芸術っていわれるもの全体がそういう感じだと思います」
小島慶子「世間の人たちから『お前は好きなことやってるんだから貧乏しても文句言うな』とか言われるでしょうけど、誰にだって生活があって、仕事として収入を得て生きているわけですから、例えば事故に遭ったり、払われるはずのお金が払われなかったりしたら、働く人としての権利が侵害されているって考えるのが自然じゃないかと思うんですけど」
大竹「この世界は遅れているんですよ。契約書もへったくれもないし『お仕事いただけた』みたいな感じなんです。森崎さんはドラマ『相棒』にも出演されていますけど、演劇と比べ扱いはどうですか?」
森崎「雲泥の差というか、ちゃんとお金が貰えて明細も出てくるっていうのは演劇とは違いましたし、再放送料も出ますし…」
大竹「そうだよね!俺も最初の頃は再放送料が出て驚いたよ」
森崎「感動しますよね、再放送料の明細は…」