<不登校は甘え?わが家の場合>「ママ、うるさいッ!」長男の反抗的な態度にイライラ【まんが】
私はサトミ(35)。地方都市で夫、長男アサヒ(7)、次男ヒナタ(2)と4人で暮らす専業主婦です。平日はほとんどワンオペで、イヤイヤ期のヒナタの育児に苦戦しながらもなんとか毎日を乗りきっています。今年の4月に小学1年生となったばかりのアサヒには繊細なところがあり、環境の変化にも弱いことから毎日学校に通えるか心配していましたが、なんとか登校することができて安心していました。しかしそれも束の間、5月に入ってすぐ登校を渋るようになってしまい……。
長男のアサヒは5月に入ってすぐに学校へ行くのを渋るようになりました。最初は行き渋り程度でしたが、徐々に休むことが増えていき、6月に入った現在は週に1回行ければ良い方となってしまいました。
最近はとくに理由もなく休むので、結局はただ「学校に行きたくない」だけなのかもしれないとも感じています。
私もインターネットで情報収集などして、アサヒが学校に行きたくなるような声がけを工夫しているつもりです。しかしアサヒは私に反抗的な態度をとることが多く、ついイラっとしてしまいます。
下の子(ヒナタ)のイヤイヤ期も重なり、私はいっぱいいっぱいです……。
情緒が不安定になっている子にイラ立った態度をとるのは良くないと重々承知しているつもりなのですが……ヒナタのお世話にも追われて自己嫌悪の毎日です。
長男のアサヒは登校を渋るうえに反抗的、次男のヒナタはイヤイヤ期で手がかかります。ワンオペの毎日に加え、育児に協力的でない夫には相談もできない……。 そんな八方塞がりの私の状況をまるで知っていたかのように、タイミング良く高校時代の親友・シオリがメッセージをくれました。 シオリは現在小学生2人と幼稚園児1人を育てている先輩ママ、なにか良いアドバイスをもらえないかと喜んで会う約束をしました。
先輩ママから意外な助言「反抗する理由がわかった!」
育児の先輩、シオリにアドバイスを求めると「ぶっちゃけうちの一番上の子も1年生のときに学校行けてない時期があったんだよね」とのことでした。シオリも以前、子どもの不登校に頭を悩ませた時期があったようです。どうやってまた通えるようになったのか気になります。
すでに小学生2人の子育てをしている先輩ママからのアドバイスはとてもためになりました。ゲーム感覚なら、アサヒもすんなり取り入れてくれそうですし、明日からでもすぐに実践したいと思いました。 また、シオリは私の話をよく聞き共感してくれて、それだけでも心がかなり楽になりました。そのとき、シオリとの会話を遮るようにヒナタの泣き声が聞こえてきます。
もう小学生だというのに、アサヒはいまだに5歳も年の離れたヒナタを叩いたり泣かせたりするので、その度私は呆れてしまいます。 ワンオペ育児のなかできょうだいげんかを起こされると、仲裁に入る私も対応するのがかなり大変。なのでもう少し弟に優しくなってくれるといいのですが……。 しかしシオリは私の対応を見て、「あのさ、もしかしたらなんだけれど、アサヒくんが反抗的な原因がちょっとわかったかも」と言いました。 私たち親子の様子を見ていて、なにか思うところがあったようです。
意外な理由に落ち込むママ「今からでも遅くない!?」
シオリの言う通り、つい数ヶ月前までは幼稚園児だったわけで、小学生になったからといっていきなり親に甘えることなくしっかりするわけではないですよね……。
夫は下の子であるヒナタと2人でお留守番すると、ヒナタが泣いてしまって無理だと言い張ります。
私は「ワンオペで余裕がないから」「ヒナタがイヤイヤ期で手がかかるから」「夫が育児を任せきりだから」などと理由を並べ、1番解決しなければならないと感じていたアサヒに十分寄り添えていなかったことに気がつきました。 アサヒは慣れない小学校という場所でがんばり、家に帰れば小学生なんだからとがんばるよう私から言われ、きっといっぱいいっぱいだったことでしょう。もしその緊張がとけるよう十分な安心感を与えられていたら、がんばらなくていい場を作ってあげられていたら、今もアサヒは学校に行けていたかもしれない……。そう思うと、私は自分の母親としての不甲斐なさにかなり落ち込んでしまいました。
私はシオリとの会話のなかで、自分の至らなかった点に気付くことができました。学校に行けないのも、反抗的な態度をとるのも、もしかしたら私に原因があったのかもしれません。 かなり落ち込みましたが、アサヒと改めてしっかりと向き合おうと決意しました。 しかし、アサヒと2人の時間を作るためには夫の協力が必要不可欠です。ヒナタと2人きりで過ごしてもらったことはほぼありませんが、どうにか説得してみようと思います。
涙を堪えた長男「ボクが怒ればママは……」ごめんッ!
子どもたちとお出かけとなると、いつもはヒナタの対応ばかりでアサヒのペースで動くことができませんでしたが、今日は2人きりなので思う存分好きなことをさせてあげられます。私も今日は余裕があるので、とても穏やかな気持ちでアサヒと接することができます。こういう日を今まで持つことができず、アサヒには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
こうして私は久々に、アサヒと2人の時間を満喫しました。私は「ヒナタがいたらプラネタリウム見れないもんね。アサヒの行きたいところ全部行っちゃおっか!」と、明るく話します。
ヒナタは久しぶりに私と2人きりでのお出かけなので楽しそうです。学校の話も話し始めました。
それから私は意識してアサヒを甘えさせるようにしています。
夫も強制的にヒナタと2人きりにしたあの日以来、少し育児に自信がついたのか、ヒナタを任せることができるようになってきました。そのお陰なのかわかりませんが、アサヒは毎日とはいきませんが、少しずつ学校に行く時間が増えてきています。 あくまでわが家の場合。登校を渋るようになってしまったのは、学校に問題があったわけではなかったようです。 ただでさえ環境ががらっと変わって不安でいっぱいの新1年生。もう小学生だからと思わずに、子ども自身をしっかりと見つめ、安心できる環境をつくってあげたいと思います。