【プレミアリーグWEST速報】静岡学園、“因縁の相手”東福岡と1-1の痛み分け。初先発の2年生FW坂本健悟が同点ヘッド
サッカーの高円宮杯U-18プレミアリーグWESTは4月19〜20日に第3節5試合を行った。静岡学園は御殿場市内で東福岡と対戦し、1-1で引き分けた。
1月の全国高校サッカー選手権準々決勝で苦杯をなめさせられた相手にリベンジを果たせず初勝利もお預けとなったが、川口修監督は「内容は悪くなかったし、チームが好転していく兆しが見えた」と選手たちのプレーに合格点をつけた。
先制許した3分後…
静岡学園は序盤から押し込まれる時間が続き、前半28分、左右に大きく揺さぶられた末に中央から東福岡の10番・斉藤琉稀空(福岡BUDDY FCU-15出身)に押し込まれて先制を許した。
しかし、その3分後、右サイドでFKを得ると、MF佐々木雄基(川崎フロンターレU-15出身)がゴール前に蹴り込んだボールを、リーグ初先発の2年生FW坂本健悟(大阪市ジュネッスFC出身)が頭でたたき込んで追いついた。
これで流れを手繰り寄せると、後半は静岡学園ペースに。右サイドから中央にポジションを移した佐々木を中心にパスをつないで攻め込んだ。相手の速攻に対応できずピンチを招くシーンはあったが、GK有竹拓海(FC東京U-15深川出身)が1-1の場面で2度のビッグセーブを披露。
試合終了間際には、ボランチ山縣優翔(千里丘FC出身)がエリア内でパスを受けて至近距離からシュートを放ったが、相手守備陣にゴールライン上で阻止され、あと一歩で勝ち越すことはできなかった。
坂本「駆け引きで相手の逆を取れた」
両チームのシュート数は6対3。ゴール前のシーンは少なかったが、互いに中盤の攻防で一歩も譲らず、見応えある好ゲームとなった。
184センチの長身を生かして同点ゴールを決めた坂本は「相手と駆け引きして、相手の逆を取れた。佐々木君からいいボールが来たので、あとは決めるだけだった」と得点シーンを振り返った一方、「みんなで選手権の借りを返そうと話していたけれど、勝ち点3を取れなかった。自分がもう1点取る力をつけないと」と悔しげだった。
川口監督は、サガン鳥栖U-18に0-3で完敗した前節の内容に触れた上で「今日は守備の意識やボールの動かし方の面では改善できていたので良かった。こういう競った試合をものにして自信をつけてほしかったが、まだまだこれから。守備の切り替えや球際もしっかりやれていた」と納得の表情を浮かべた。