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​【「ラウドヒル計画」大型公演「TRUST!!」】 劇中音楽のプレイリストが知りたい

アットエス

静岡新聞論説委員がお届けするアート&カルチャーに関するコラム。今回は静岡市葵区の静岡市民文化会館で11月3、4両日に行われた舞台芸術プロジェクト「ラウドヒル計画」の大型公演「TRUST!!」から。
静岡市民文化会館を拠点に活動する同プロジェクト。2013年の立ち上げから「地元民」による舞台作品を多数送り出してきた。2024年の演目「TRUST!!」は、近未来の「シズオカ」が舞台で、「オオハマ公園」の沖合で冷却停止した怪獣と、それを活用した知事主導の観光政策の行く末を軸にした物語。地元紙の女性記者、知事の特別補佐官を中心に、壮大な群像劇が繰り広げられた。

総監督・脚本の勝山康晴さん(藤枝市出身)の選曲による、洋邦の楽曲が非常に効果的だった。個人的に特に印象的だったのは、劇中使用順で以下のとおり。

20年前に亡くなった友人の墓参りに来た新シズオカ新聞社の八神アオハ記者は、知事室戦略室長の一条ハルカに会ってしまう。「きょうはどうしてここへ?」と問いかけるアオハ。一条は「それ、あなたに言う必要ありますか?」とけんもほろろ。ここでMarilyn Manson「The Beautiful People」。

観測所勤務の望月タクミ。超巨大怪獣の再起動確率の公表数値への疑義が生じ、独自の計算にも基づく確率を所長に提示。返ってきた言葉は「長生きしたいわよね」。ここでPrince&The Revolution「Kiss」。

第2幕のオープニング。老若男女、車椅子の方々も交えた祝祭ムードの100人群舞。背後に流れるのはVaundy「怪獣の花唄」。

天童知事の演説中にハプニング発生。聴衆の一人から不規則発言があり、警備員に排除される。「彼とは後で話して、ちゃんと整えておきます」と意味深な知事発言。ここでBeck「Black Tambourine」。

小学生小柴ツムギが「私の夢」をテーマに作文を読み上げる。「お父さん、お母さん。私の小さな挑戦を応援してください」。ここでOasis「Don't Look Back in Anger」。

カーテンコールは静岡県育ちの吉井和哉さん在籍のTHE YELLOW MONKEY「太陽が燃えている」からJohn Lennon「Power To The People」へつないだ。完璧だ。(は)

<DATA>
■「ラウドヒル計画」大型公演「TRUST!!」  
会場:静岡市民文化会館 中ホール( 静岡市葵区駿府町2-90)
日時:11月3日午後3時、4日午後2時

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