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「762」を記念して電車内に沿線の水彩画、四日市あすなろう鉄道で元運転士の林政幸さん

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沿線の水彩画を「762」に合わせて展示した林政幸さん=四日市市安島1丁目

 令和7年6月2日は、数字の並びが「ナローゲージ」で知られる三重県の四日市あすなろう鉄道の線路幅762ミリと一致する。これを記念して、元運転士の林政幸さん(72)が沿線を描いた趣味の水彩画作品をあすなろう四日市駅や電車の中で展示した。沿線の人に広く作品を見てもらうのは初めてというが、勤務していた時からこの日付を意識していたといい、念願かなっての「この日しかない」展示初日になったという。

 電車内の展示は6月9日までで、すべての車両ではないが、天井を見上げた時に見られるようになっている。初日は、あすなろう四日市駅にも特設展示された。駅では11点、車内では17点を展示しているという。

 林さんは近鉄の運転士、伊勢若松駅の助役などを務めたあと、定年後はシニア運転士として養老鉄道、四日市あすなろう鉄道の運行を担っていた。子どものころから絵が好きだったといい、現職時代も少しずつだが描き続けた。

林さんが描いた日永駅の風景

 四日市あすなろう鉄道を70歳でリタイアする少し前から水彩画を本格的に描くようになった。現役時代にいろんな風景を見てきた沿線で、電車のある風景などを描きためたという。

 展示作品では日永駅付近の風景がよく登場する。林さんも「一番描きたくなる風景がある」と言う。そのほか、小古曽駅付近のカンナの花、内部駅などが登場、まだ描いてない駅もあるそうだ。

カンナが咲く小古曽駅付近の風景

 林さんには山歩きの趣味もあり、国内のほか、イタリア・ドロミテ山地でのトレッキングなど海外へも出かけている。「描いてきた作品は、ほとんどが鉄道と山の絵です」と話す。

 「静かに、ちょっと車内に飾らせてもらえたらと思っていたのに、元の職場仲間の好意などがあって、こんなに大きなことになってしまって。体の方はまだ丈夫なので、山と絵は続けていきたいと思います」と話していた。

 四日市あすなろう鉄道では、この年月日にちなんだ「762記念乗車券」を同日発売した。鉄道むすめの20周年記念として、三岐鉄道の楚原れんげ、四日市あすなろう鉄道の追分あすなのキャラクターの華やかな台紙で、四日市あすなろう鉄道は300セット、三岐鉄道は462セットを1390円(税込み)で販売している。

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