崎山蒼志が全国ツアー「band tour 2024 “春の滲み“」 渋谷・Spotify O-EASTで魅せた新たな世界、自身のバースデーライブの開催も発表
崎山蒼志の全国ツアー「band tour 2024”春の滲み“」の東京公演が5月30日(木)に渋谷Spotify O-EASTにて開催された。
10代でメジャーデビューを果たし、昨年はTVアニメ「呪術廻戦」『懐玉・玉折』のエンディングテーマ「燈」を担当し大きな話題となった。大いなる飛躍の年を経て、4月からスタートした「band tour 2024”春の滲み“」は崎山蒼志(Vo./Gu.)、守真人(Dr.)、有島コレスケ(Ba.)3ピースによるバンド編成で、初めて全国9都市を回るツアーとなった。
東京公演の直近に予定していた、札幌と仙台公演は、崎山の急性扁桃炎により、急遽開催見送りに。体調について心配されていたが、療養を経て満を持してツアー東京公演のステージに立ち、ダブルアンコール含む全20曲を約90分で駆け抜け観客を魅了した。
崎山が登場するとともに、待ってましたと言わんばかりに、オーディエンスからは大きな歓声と拍手が。改めてステージに立つ喜びを全身で感じながら愛用のギターをもち、ライブの開幕は「しょうもない夜」からスタート。いきつく暇なく「My Beautiful Life」のアグレッシブなギターとバンドサウンドで一気に観客を揺らしたあと、MCで観客からの「体調大丈夫??」との問いかけに「皆さんにご心配おかけしました。皆さん元気ですか?いい木曜日になるといいと思います。宜しくお願い致します。」と自分の言葉で伝えた。そこから、「覚えていたのに」、「Heaven」「I Don’t Wanna Dance in This Squall」「プレデター」を連続でパフォーマンス。序盤から疾走感あふれるギターと、バンドセットならではの独創性とおおらかなサウンドに唯一無二の才能を感じる。
一息ついて、グッズのタオルで顔の汗をひとふき、「このタオル発売中なので是非なんでも使ってください」と急に宣伝。全員が笑顔に包まれ、ほっこりしたMCからのライブ中盤、名曲「嘘じゃない」を披露したあと、崎山の原点ともいえるアコースティックギターに持ち替え「Swim」を披露。オーディエンスとの「泳ぐ泳ぐ」というコール&レスポンスと、歪んだギターと幻想的な照明で浮遊感に包まれ、「国」で繊細かつ情感が織り込まれた歌声に会場全体が釘付けとなった。
後半にさしかかる前のMCでは「自分もO-EASTにライブを見に来ることがあるのですが、こうやって、今日ワンマンライブが出来てうれしいです。集まってくださりありがとうございます。」と改めて感謝の言葉を述べた。また「今年は超インプットの年にしたいと思う」という決意も。「過剰/異常」では崎山に呼応するように観客が大きく腕を振り、「Pale Pink」ではまるでクラブハウスさながら、刺激的なビートを全身に浴び、そのサウンドに酔いしれた。
ギターのチューニングを念入りにしたあと、「燈」披露の前に、「去年本当に大事な曲になったので、ひと呼吸おいて歌いたいです。」と語り、圧倒的なボーカルとドラマティックな旋律によって独創的な世界を生み出した。崎山がデビューのきっかけともなった「Samidare」では疾走感にあふれるギターに会場のボルテージが最高潮に。勢いそのままに本編のラストは「潜水」をバンドメンバーと爆音で演奏。圧倒的なサウンドが炸裂し、大団円で本編を締めくくった。
アンコールの鳴りやまない拍手に応え、再度登場したMCで、8月31日(土)自身の22歳の誕生日に行うバースデーライブ“独演 二十二歳・二十二唱(どくえん にじゅうにさい・にじゅうにしょう”をサプライズで発表!
その後バンドメンバーを呼び込み 5月17日にリリースされたばかりの新曲「違和感の向こうで」を瑞々しく演奏すると、会場は晴れやかな空気に包まれた。最後の「水栓」ではギターを置き、ハンドマイクで残りのエネルギーすべてを放出するようにステージを縦横無尽に駆け巡り、最後は観客席に飛び込んだ。割れるような拍手と歓声の中、シンガーソングライター・崎山蒼志の魅力を凝縮したツアーファイナルとなった。
ライブを重ねるごとにアーティストとしての新たな世界を予感させる崎山蒼志だが、今年もまだまだ新たな景色をみせてくれるであろうことを確信させるライブだった。
尚、発表されたバースデーライブに向けてのコメントも届いた。
崎山蒼志 コメント
15歳のときの、弾き語りの自分と出会ってくれた方もいらっしゃると思います。
あれから数年経ち、22歳を迎える日に22曲を演奏します。
久しぶりに独りきりでのワンマンライブになります。
演奏でひとつの生き物になりたいです。
どうぞよろしくお願いします!