認知症の母の預金、一体どうする?何が最善策なのか、わからなくなってきて #母の認知症介護日記 165
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんの認知症の病院へ行く日。最近はあーちゃんと待ち合わせがうまくいかないことが続いていたことから、まずは姉・なーにゃんと待ち合わせをしてから、ワフウフさんと合流することにして、あーちゃんにはそう書いたメモを渡しました。しかし当日の朝、あーちゃんはワフウフさんに電話をかけてきて、待ち合わせについて聞いてきました。姉との待ち合わせをすっかり忘れているようで、メモもないと言います……。すぐに姉から電話をかけてもらい、最終的には電車から降りてきたあーちゃんを見つけることができましたが、今の状態では待ち合わせは厳しいかもしれないと、ワフウフさんは感じたのでした。
今は父からの攻撃に備えるだけ…
無事に認知症の病院へ到着し、待合室でワフウフさん姉妹は先日父から届いた手紙をあーちゃんに見せました。手紙には覚えがあるようで、名前を書かされたと言っています。しかし、内容は理解できていないらしく、ワフウフさんが簡単に説明すると通帳やカードは引き続き私たち娘に管理していてほしいと言ってくれました。この一連の行動を先生にも話すと、あまりのひどさに先生も眉をひそめるほど。残念ながら解決案は見つかりませんでしたが、第三者に話を聞いてもらって、ワフウフさんの気分も少し晴れました。
もともと体力がないほうなのに、このごろ精神的にも疲れてきて、甘い物が止まらない……!
認知症の病院のあと、そのまま公証役場に行って任意後見人(将来判断能力が不十分になった場合に備え、本人があらかじめ信頼できる人と契約を結んで定める後見人のこと)について話を聞いてきました。あーちゃんも前向きになってくれていましたが、残念ながら今の状況だと父に無効にされるリスクが高いということで、断念……。
あーちゃんが逆らえないのをいいことに、きっと父はいいように操っていろいろなサービスも断らせるでしょう……。
あーちゃんの預金を信頼できる行員さんがいるA銀行に移した矢先……。なんとその行員さんが異動になってしまいました。後任の方との顔合わせも済ませましたが、以前ほどの心強さはなく……。
今はひたすら、父の攻撃に備えるだけしかできません……。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫
認知症の病院の受診を終え、私たちは公証役場で任意後見人について話を聞いてきました。しかし、いろいろと相談をした結果、今の状況では父から簡単に無効にされるリスクが高いと言われてしまい、撃沈……。あーちゃん本人が望んで何かを依頼しても、父があーちゃんを裏で操ってすぐに取り消しをさせることは目に見えています。もう八方塞がり……。父の悪事から逃れるには、施設入居がいいのかもしれないと思うこともありますが、なかなか決心がつかず……。
とりあえず今できることをやろうと思い、そのまま年金事務所へ。あーちゃんが持っていた3つの預金口座に入っていた預金を、かなり手厚いサポートをしてくれるA銀行にまとめることに。年金の受取口座も変更し、すべて手続きは完了……というタイミングで、なんと頼りにしていたA銀行の行員さんが異動になってしまいました。後任の方にあーちゃんのことを引き継いでくださって顔合わせもしましたが、当然ながら今まで通りの安心感はなく……。正直、この預金大移動が本当によかったのかどうか、わからなくなってきました。
今は、父が通帳とカードの再発行をしたらすぐに気付けるよう、姉が毎日A銀行のキャッシュカードをATMに通してチェックしてくれています。ひたすら父からの攻撃に備えることしかできない現状が、なんとももどかしいです。
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やっと預金の心配ごとが解消されたと思っていましたが、ここにきて頼りにしていた行員さんが異動とは……。こればかりは仕方のないことですが、現金は生きていく上で欠かせないものなので、使い切ってしまうわけにもいかず、管理が難しいですね。
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