“痛そう”だけど、「無痛」を駆使した(無敵とは違う)アクションが新鮮な『Mr.ノボカイン』
毎週・木曜日の深夜1時30分から北海道・札幌のエフエムノースウェーブで放送されている、矢武企画制作・映画専門ラジオ番組「キャプテン・ポップコーン」の内容をSASARU movieでも配信!
キャプテン・ポップコーンこと矢武企画が映画の情報はもちろん、映画に関係するまちの情報をお届けします。
キャプテン・ポップコーンは、スマホのアプリやインターネットで聴けるradikoのタイムフリー(無料)と、道外にお住まいの方はradikoのエリアフリー(月額¥385)で放送後1週間以内であれば聴くことができます。
さらに、radikoでこの番組をフォローして頂けると番組放送前に、オンエア通知が届いたり、フォロー欄から、簡単に番組情報やプレゼントキャンペーンの情報、番組ブログへ、アクセスできます!
※この記事では6月26日(木)放送の内容をお届けします。
※公開される映画館名や作品情報は上記日程の放送時点のものになりますのでご留意ください。
【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画
カツオ節のゆーへい、どきどきっ映画くじ #61
映画『M r.ノボカイン』
生まれつきどんな痛みも感じない体を持つ男、Mr.ノボカイン。マジメな銀行員としてごく普通の人生を歩んできた彼だったが、ある日大切な彼女が銀行強盗の人質にとられてしまう。“戦闘力ゼロ”のノボカインが彼女を助け出すために使える武器は、“痛みゼロ”の体だけ。生まれて初めて無痛の体が役立つ時がきたが、不死身というわけではない・・・。生まれつき全く痛みを感じないが、それ以外に特別なものをもたない男が、銀行強盗の人質に取られてしまった恋人を助けるため奮闘する姿を描いたアクションコメディ。
ゆーへい:高温の油に素手を突っ込み銃を掴んだり、熱々のフライパンで相手を攻撃するような、痛みを感じないからこそのアクションが印象的でした。
矢武:映画を観ていないと“何のこっちゃ”という話ですね。(笑)
ゆーへい:恋人からスーパーヒーローと呼ばれ、痛みを感じないという特性を持つ主人公ですが、失神したり思わぬトラブルに巻き込まれる姿を見ると、いわゆるスーパーヒーローとは少し違った印象を受けました。
また、見えない痛みを擬音や演出で表現する工夫が光り、リアクションのなさがかえってリアルに感じられました。音の使い方も印象的で、観ているこちらが思わず「痛そう…」と共感してしまうようなシーンもありました。
矢武:歯医者さんで麻酔をかけた後に「熱いものは飲まないでください」と言われるのと同じですね。
ゆーへい:個性豊かな登場人物たちがとても魅力的で、見ていて飽きませんでした。また、主人公・ネイサンの行動の中には、他の映画作品のオマージュのように感じられる場面もありました。たとえば、ガラスに拳を叩きつけて“爪”を作るシーンは、Marvelヒーローのウルヴァリンを思わせるようで、遊び心を感じました。
矢武:あれは“爪”というよりは“コーティング”じゃないですか?
ゆーへい:僕にはウルヴァリンの“爪”に見えました。(笑)また、主人公の名前の「ネイサン」がミッションインポッシブルの主人公である「イーサン」と似てるのでそれもオマージュなのかなと…。考えすぎですかね?(笑)
矢武:それはちょっと無理がありますって!(笑)今回、原稿をもらった時、ゆーへいさん考えすぎているなと感じていました。
ゆーへい:強すぎるギャングと主人公の戦闘シーンも見どころのひとつだと感じました。
矢武:スケールが大きいわけではないですが、意外と見たことがない戦術などが登場して、工夫されたアクション映画ですよね。
ゆーへい:ネイサンの唯一の友達であるロスコーの行動に、思わずほっこりさせられるシーンもとても魅力がたっぷりで、ぜひ注目して欲しいです。
映画『Mr.ノボカイン』(R15)はTOHO シネマズ すすきの、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌のほか、旭川、江別、釧路で6月20日(金)から絶賛公開中です!
矢武企画ことキャプテン・ポップコーンが最新映画をご紹介っ!
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』
2003年。小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に「自身の息子への体罰」で告発された。体罰とはものの言いようで、それは耳をふさぎたくなるような内容のいじめだった。これを嗅ぎつけた週刊春報の記者が“実名報道”に踏み切る。過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。一方、律子を擁護する声は多く、“550人もの大弁護団”が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは「すべて事実無根の“でっちあげ”」だという完全否認だった。これは真実に基づく、真実を疑う物語です。
20年前、日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件。福田ますみのルポルタージュ“でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相”を映画化。
監督は『土竜の唄FINAL』(21)などの三池崇史。主演は『カラオケ行こ!』(24)などの綾野剛。
矢武:監督名を聞いて、バイオレンス要素が高めだと思っていました。予告編を見てもそう感じると思います。もちろん怖い映画ですが、社会派映画としての要素も強いです。これは三池崇史監督の新たな代表作になると思うし、これから教員を目指す学生さんたちにもひとつのモデルケースとして押さえておいて欲しい映画だと思いました。
個人的には、映画の中で起きているような事件は、他の街でも起きているし、似たような事件を、自分も知っています。とにかく映画の内容は、とても頭に糖分が必要な物語でした。そして、映画は時代や社会を映す鏡のような存在だと思いました。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』(PG12)はTOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティア、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌のほか、旭川、小樽、江別、釧路、北見、苫小牧、帯広で6月27日(金)から公開中です!函館シネマアイリスは7月25日(金)に公開予定です。
全国週末興行ランキング3!!!!!
6月20日(金)から22日(日)まで全国の映画館でたくさんの人に観られた映画はコチラ!
・第3位:映画『フロントライン』
先週に引き続き3 位をキープ。
累計成績は動員60万人、興行収入8億円を超えました。
日本初の新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船で、未知のウイルスと対峙した人々を追う実話がもとになったの物語です
・第2位:実写映画『リロ&スティッチ』
連続首位から、ワンランクダウン。
累計成績は動員126万人、興行収入18億円を記録。
・第1位:映画『国宝』
週を追うごとに前週を上回る成績をあげ、3週目にして1位。
累計成績は動員152万人、興行収入21億円を突破!
吉田修一が歌舞伎の世界を描いた同名小説を李相日監督が吉沢亮が主演、横浜流星と共演により映画化です。
いま映画館で、みんなに多く観られている上映作品です、ぜひ、週末の映画選びの参考にしてみてくださいね!