「浴室のカビ」を未然に防ぐ“2つの予防対策”「習慣にしたい!」
浴室は気を抜くとあっという間にカビが発生してしまいます。カビを防ぐには、日頃からカビ予防対策を徹底することが大切です。今回はライオンケミカル株式会社の方に、浴室のカビを未然に防ぐための習慣を教えて頂きました。
教えてくれたのは……ライオンケミカル株式会社
ライオンケミカル株式会社は、明治18年創業。蚊取り線香、消臭剤、洗浄剤、入浴剤など人々の生活に根付いた日用品を開発・製造・販売している。創業140年以上の技術と豊富なノウハウで、安全で継続的に信頼できる商品作りを目指し、多種多様な商品を展開している。
浴室のカビを未然に防ぐ!
カビが発生しやすい浴室は、日常的にカビの発生を予防する対策をとる必要があります。カビの好む水分や栄養分を残さないために、2つのカビ予防対策を習慣化することが大切です。
予防習慣1: 換気の徹底
浴室内は湿気がこもりやすいため、カビを発生させないためには、徹底的に換気を行うことが大切です。換気によって空気の循環がよくなり、湿気を効果的に排出できるため、高くなった温度を下げることができます。
窓を開ける
入浴後に窓を開けることで、湿気を外に出すことができます。対角のドアや窓を開けると効果的に換気することができます。
換気扇を利用する
入浴後は換気扇の運転を行い、可能であれば常時運転しておくことをおすすめします。
除湿機を活用する
最近では除湿機能が備わっている浴室もあります。除湿機能がある場合は積極的に使うようにしましょう。
予防習慣2: 定期的な浴室の掃除
入浴して身体を洗ったあとは、石鹸カスや皮脂などの汚れが浴室の壁や床に残っています。これらは浴室の隅や小さな溝に残りやすく、シャワーだけでは流しきれません。定期的な浴室の掃除を行い、カビの栄養源となる汚れの除去を心がけましょう。
カビの繁殖を防止するためには「簡単な掃除は毎日行う」「しっかりとした掃除は一週間に一度行う」など、掃除の頻度と内容を上手に組み合わせて行うことが大切です。
毎日の掃除
<シャワーで洗い流す>
泡や石鹸カス、皮脂などの汚れをその日のうちに洗い流し、汚れの蓄積を減らしましょう。
<水分を拭き取る>
入浴後は壁や床の水分を乾いたタオルで拭き取りましょう。特にタイルの目地や浴室の隅などは念入りに行うのがポイントです。
一週間に一度の掃除
<浴室用洗浄剤の活用>
浴室用洗浄剤を使用して壁や床・槽・シャワーヘッド・蛇口などの細かな場所を掃除しましょう。
<排水口の掃除>
排水口カバーを取り外し、溜まっているゴミや髪の毛を取り除きます。必要に応じて洗浄剤を使用しましょう。
浴室用洗浄剤を使用する時の3つのポイント
浴室用洗浄剤は、効果的なカビの除去や予防が可能です。浴室用洗浄剤にはスプレータイプやジェルタイプなどのさまざまな種類があります。目的によって使い分けましょう。
1. カビの種類や状態に合わせた洗浄剤を使う
黒カビに効果があるものとして、主に塩素系と酸素系の洗浄剤があります。カビの種類や自宅の環境などに合わせて、適切な洗浄剤を選びましょう。
塩素系洗浄剤……高い除菌効果を持っているため、時間が経過して根付いた頑固なカビに有効です。
酸素系の洗浄剤……比較的安全性が高く、小さなお子さまやペットがいる方も安心して使用できます。
2. 安全対策を徹底する
洗浄剤には化学成分が含まれているため、安全対策が必要です。
<換気を行う>
塩素系の洗浄剤は、酸素系に比べて強い臭いがあります。使用する際は窓を開けたり換気扇を回したりしましょう。
<目や皮膚を保護する>
ゴム手袋・保護メガネ・マスクなどを着用しましょう。目や皮膚を保護することができ、洗浄剤から出る気体の吸引を軽減できます。
<混ぜない>
成分の異なるものを混ぜると、非常に危険な有毒ガスが発生するリスクがあります。洗浄剤は絶対に混ぜないように注意しましょう。
3. 洗浄剤の使用後は入念な処理をする
洗浄剤の使用後は、洗浄剤が残らないように入念に洗い流すようにしましょう。洗浄剤が残っていると浴室の素材を傷めたり、不快な臭いを発生させる可能性があります。冷水シャワーで浴室の隅々まで流し、洗浄剤の揮発を防ぎましょう。
いかがでしたか? 心にも身体にとっても大切なお風呂時間を守るためにも、日頃から予防対策を少しずつ習慣化するようにしましょう。
Mitomi/ライター