人気温泉地ランキング 熱海が11連覇 東北の温泉地がトップ10にジャンプアップ
■楽天トラベルの年間人気温泉地 トップ3は昨年と同じ
旅行予約サービス「楽天トラベル」が2024年の年間人気温泉地ランキングを発表した。1位は11年連続で静岡県の熱海温泉が選ばれた。トップ10は昨年までとほとんど変化がなかったが、宮城県の秋保温泉が昨年の16位から大きく順位を上げて10位に入った。
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楽天トラベルは1年間の延べ宿泊者数を温泉地ごとのランキングにまとめた。1位は静岡県の熱海温泉。11年連続でトップだった。人気の理由については次のように述べられている。
「関東圏から特急電車と自動車のどちらでもアクセスしやすいことに加えて、海鮮丼をはじめとした新鮮な海の幸や、バリエーション豊かなスイーツなどのグルメを街中や宿泊施設で楽しめるのが特長です。近年、宿泊施設や飲食店の新規開業やリニューアルが続いており、2024年にも自家製のジェラートやパフェなどを提供する飲食店の開業が相次ぎました」
また、宿泊構成別では男女2名や子ども連れの利用が多く、年代別では、30~40代に加えて20代以下の若年層における利用シェアも高い傾向にあるという。かつては年齢層の高い人に好まれた印象の強かった熱海は、今や若者からの人気も高い。
熱海に続く2位は昨年と同様に大分県の別府温泉だった。今年は複数の宿泊施設が大規模なリニューアルを行ったことも話題となった。楽天トラベルでは、訪日外国人からの人気が高い温泉地の1つとなっており、今年1月~12月を宿泊対象期間とした訪日外国人の予約泊数は、12月上旬時点で前年同期比の約1.4倍に増加。国内外から注目を集める温泉地となっている。
3位は3年連続で栃木県の那須温泉。1300年以上の歴史を持つ温泉と豊かな自然を満喫できる。今年はリニューアルした道の駅や牧場、カフェの話題もあり、旅行中に立ち寄ることができる場所の選択肢もさらに増えている。前年に引き続きファミリーによる利用が多く、中でも前年同期比では子連れの利用が最も伸長している。
■宮城県の秋保温泉 昨年16位からトップ10入り
トップ10は以下の通りとなった。静岡県からは昨年に続いて、伊東温泉が7位に入った。大きくジャンプアップしたのは宮城県の秋保温泉。昨年の16位から6つ順位を上げた。楽天トラベルは「塩化物泉のお湯は、湯当たりしにくいのが特徴。温泉郷周辺では奇岩・怪石が迫力の磊々峡(らいらいきょう)をはじめ、日本三名瀑のひとつ秋保大滝や、約8キロ続く二口峡谷(ふたくちきょうこく)などの雄大な自然を満喫できる」と紹介している。
【楽天トラベル2024年 年間人気温泉地ランキング】
①熱海温泉(静岡県)
②別府温泉(大分県)
③那須温泉(栃木県)
④草津温泉(群馬県)
⑤白浜温泉(和歌山県)
⑥鬼怒川温泉(栃木県)
⑦伊東温泉(静岡県)
⑧下呂温泉(岐阜県)
⑨函館温泉(北海道)
⑩秋保温泉(宮城県)
今回のランキングは、今年1月1日から12月1日までのデータをまとめている。楽天トラベルに登録している全国の温泉地を対象に、旅行者の人数に拍数をかけた数字を温泉地ごとに集計した。
(SHIZUOKA Life編集部)