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「誰かに言われてやっても成長しない」 日本代表中村敬斗選手が送るサッカー少年少女へのアドバイス

サカイク

先日、自身初となるフォトブック(フォトエッセイ)の出版記念イベントに出演した中村敬斗選手。

ファンを招いてのトークイベントやお渡し会(二部制)の後、メディアごとの個別インタビューの機会を設け、様々な質問に答えてくれました。

サカイクも独占インタビューを実施。若くして海外に移籍し、活躍をし続ける中村敬斗選手に、海外でプレーするために大事なこと、サッカー少年少女へのアドバイスを伺ったので、ぜひご覧ください。

17歳で実家を離れ、ずっと海外でプレーし続けている中村選手の考えは、いずれ海外でプレーしたいと考えている子どもたちへの刺激となるでしょう。

 

(出版記念イベント第一部でファンと記念撮影) 

 

■好きだから頑張れる、誰かに言われてやっても成長しない

質問:海外で活躍するために必要なことは?

中村選手:メンタル。技術もある程度の身体能力も大事だと思いますが、その上でやっぱり1番大事なのはメンタルだと思います。

試合に出れない時期なども、どういう捉えるか。腐らずにやり続けるとか、投げやりにならないって大事だと思います。

 

質問:つらい時も腐らず努力できる、その根底にあるものは?

中村選手:性格的な部分はあると思います。「天然」と言われることもありますが、もともと、そんなに適当な性格な方じゃないので、途中で投げ出したりしないタイプなんです。

でもやっぱり、好きだからできることなんだと思います。好きなことだから頑張れるんです。

誰かに言われてやってても、成長しないじゃないですか。自主的にやるようになってから初めて効果が出るんです。

 

■海外でプレーするには食事など環境適応はできたほうがいい?

海外でプレーをすると、食事や交通事情などをはじめ、日本との違いに小さなストレスを感じてしまうこともあります。

これまで海外でプレーをした選手たちも、食事や生活などなるべく現地に適応できた方がいい、と言われることが多いですが、中村選手の考えを聞いてみました。

 

質問:海外でやっていくためには、食事の好き嫌いを無くすとか、文化や生活習慣への適応が重要?

中村選手:嫌いなものは嫌いでいいと思います。海外の人は嫌いなものは嫌いだとハッキリしていますし。自分を持って「これ嫌いだから嫌だ」とはっきり言えるぐらいのメンタルを持っている方がいいと思います。

 

■新しいチーム入るときに大事なこと

小学生年代でも、チーム移籍やトレセン、世代別代表など、新しいメンバーの中に入っていく機会がありますよね。うまくメンバーに溶け込むために、中村選手はどのようなことをしているのでしょうか。

 

質問:新しいチームに入るときにはどんなことをしていますか?

中村選手:小学生時代もチームを変ったこともあるし、世代別代表など結構新しい環境、新しい環境に馴染まなければいけない機会が何度もありました。

僕はメンタルが強いほうではないし、毎回毎回緊張するんですよ。

でも、溶け込むためには、自分から話しかけて、試合で結果を残さないといけないんです。チームの主軸だったら向こうから話しかけてくるし、「チームの中に入ってる」っていう感じですけど、何の実績もなく自分が周りに知られてない時期は、そうではないんです。

だから、自分から話しかけるのが大事なのだと、幼少期からプロになるまでの段階でいろんな経験をして学びました。

 

■中村敬斗選手からサッカー少年少女へのアドバイス 

プロになるまでは順風満帆に進んできたのに、プロになってから試合に出れない時期が続いて消えかけたし、苦労したけど、諦めなくてよかった」と語る中村選手に、今サッカーを頑張っているサッカー少年少女へのアドバイスをいただきました。

「勉強に対してもそうですけど、何かうまくいかない時とか、壁に当たることってなんでもあると思うんです。その時に、腐らずに、諦めずに、自分を見失ったなって時も信念を持って、周りに相談したりするのもすごく大事だと思う」

と真剣なまなざしで答えてくれました。


「好きだから頑張れる」「誰かに言われてやっても成長しない」「自主的にやるようになってから初めて効果が出る」など、日本代表中村敬斗選手の言葉は、ともすればサッカーをしている子ども本人より熱くなりがちな保護者の方の胸に響いたのではないでしょうか。

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