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みなさんはコツコツ真面目に生きていたいタイプですか？　それとも要領よく生きていたいタイプですか？　生き方が正反対の姉妹が「奨学金」を通して対立したお話です。

頼りになる！

【編集部コメント】 大学進学のための奨学金を結婚後の家計から返していいなんて、とてもうれしい話ですね。そのような選択をする夫婦も、世の中にはきっといることでしょう。しかし、姉のマイさんはそんなミサキさんのことが気に入らない様子。売り言葉に買い言葉で、2人はケンカになってしまったのでした……。

夫婦の自由

【編集部コメント】 姉妹がそれぞれ大学進学を控えた大切な時期に家計がピンチだったようですね。しかしそんな中でも勉強を続け、奨学金を借りて無事大学を卒業しました。その後、社会人になってからも奨学金を返し続けてきたミサキさん。結婚を機に専業主婦になることを選びましたが、奨学金はまだ残っています。こういうとき、どういう形で返済していくかは、夫婦によって選択が変わりそうですね。

旦那のお金でしょ？

【編集部コメント】 幸せいっぱいのミサキさん。しかしそんな彼女の心を曇らせるのが姉・マイさんです。「奨学金は自分で返すべき」という強い考えがあり、ミサキさんのしていることをおかしいと責めてきます。かたやミサキさんは、「夫婦間で納得していることなんだから」という考え。2人の意見は真っ向から対立しているようです。どちらの言い分ももっともなのが難しいところですね。

醜い嫉妬？

【編集部コメント】 お姉さんは、ミサキさんが奨学金を自力で返さないことがどうしても許せないようです。たしかにお姉さんの言っていることも理解できます。ですが、言い方がキツすぎるとミサキさんも傷ついてしまいますよね。姉の立場から言うのであれば、ここまでケンカ腰にならず、もっと諭すように言ってくれてもいいと思うのですが……。

姉の覚悟

【編集部コメント】 誕生日だったお母さんが仲裁に入って、姉のマイさんの事情をミサキにさんに説明しました。子どもの頃にはそんなケンカも度々あったのかもしれませんが、20代後半にもなった今、このようなケンカをするのはさすがにご両親もびっくりしたことと思います。

【姉の気持ち】損な役回り

【編集部コメント】 姉のマイさんは地道な努力家。それに比べて妹のミサキさんは要領よく生きていくタイプの様子。姉妹なのに正反対ですね。頑張り屋の自分を誇りに思いながらも、上手くこなせる妹を見ているとなんだか損をしている気になってしまう……マイさんの気持ち、とてもよくわかります。

適当な妹が得をする

【編集部コメント】 まるで幸運の女神から愛されているみたいに、人生が次から次へとうまくいくミサキさん。かたや地道に努力し続けているのに、まったく報われないマイさん。人生というのは不公平ですね。さらに結婚相手までお金持ちの文句なしとなれば、マイさんとしては心穏やかでいられなかったことでしょう。どうして私ばかり……と思ってしまうのもうなずけます。

彼との約束

【編集部コメント】 マイさんはまさに今、奨学金が原因で結婚が暗礁に乗り上げています。そんなときに妹の奨学金をお金持ちの旦那さんが何とかしてくれる、なんて聞いた日にはもう……嫉妬で心が乱れてしまいますよね。マイさんには、どんなことがあっても「人は人、私は私」と生きていってほしいと思うのは、ただのきれいごとでしょうか。

反省はするけれど

【編集部コメント】 ミサキさんと大ゲンカをしたマイさんには、こんな心情があったのですね。 今まさに奨学金で結婚が先延ばしになっているマイさんにとって、「うちの夫みたいに奨学金を返還してくれる人と結婚すれば？」はあまりにも酷ですね。しかし冷静になってみると、この日はお母さんの誕生日。せっかくのお祝いの日に親を悲しませてしまい、マイさんも深く反省しているようです。

羨ましいわけじゃない！

【編集部コメント】 ミサキさんに、「お姉ちゃんは正しい。お姉ちゃんはすごい」と言ってもらいたかった気持ち、よくわかります。地道な努力をずっと続けているのだから、認めてもらいたいですよね。 ミサキさんがたった一言そう言ってくれていたなら、今までの苦労が報われたような気持ちにもなっていたでしょう。でもミサキさんとマイさんは別の人間、ミサキさんの言動をマイさんの希望通りにコントロールすることはできませんよね。

自分が情けない……

【編集部コメント】 マサトさんはマイさんの心をそっと包み込んでくれる、とても優しい男性のようですね。そんなマサトさんから力をもらい、マイさんは再び前を向く気になれた様子です。いつまでもくよくよしてはいられない！　マイさんはマサトさんと結婚するために、早々に奨学金を自分だけの力で返す覚悟を決めたようです。凛として困難に立ち向かうマイさん、とっても素敵です。

節約の日々

【編集部コメント】 マイさんは奨学金の返済に向けてアクセルを踏んだようですね。奨学金は利子によっては「急いで返さなくてもいい」というスタンスを取る人もいます。けれどマイさんは結婚のため、一気に返すことを選びました。仕事でストレスが溜まる毎日のなか、ちょっとした息抜きや買い物も限界まで切り詰める……とても強い心が必要だったことでしょう。でも、「絶対に返しきる！」という強い意思のもと、マイさんは進み続けました。マイさん自身は「報われない」と嘆いていましたが、マイさんの「努力し続ける性格」は素晴らしいものだと、いつか自分で気づく日がくるのではないでしょうか。

晴れ晴れしい気持ち

【編集部コメント】 努力に努力を重ねて、とうとう奨学金を返しきったマイさん。結婚の挨拶に行ったマイさんの姿は、きっと誰から見ても光り輝いてみえたことでしょう！ 「今の自分たちにできる範囲で」と質素に結婚式をしようという姿勢や、今後また地道に貯金に励みたいという考え方など、すべてにおいて堅実なマイさんの人柄も伝わってきますよね。素晴らしいと思います。

褒められ感無量

【編集部コメント】 たしかにマサトさんのご両親は奨学金がない状態で結婚することを望んでいましたが、あくまでもそれは「希望」の範囲。大変なのがわかるぶん、返し終えて挨拶に来たマイさんの誠実さがより伝わったのかもしれませんね。 「努力家だけれど要領が悪くてうまく生きられない」というマイさんのコンプレックスを、マサトさん一家は長所と受けとめ感動してくれました。マイさん、よかったですね！

【私の気持ち】義母と険悪に……

【編集部コメント】 お義母さんから厳しい目を向けられ、さすがのミサキさんも少し落ち込んでいるようですね。そんなときに姉のマイさんの話を聞き、きっと立場が逆転してしまったかのような気持ちになったことでしょう。マイさんが自分を見つめ直したように、ミサキさんにも少し立ち止まって考えなおすときが来たのかもしれません。

姉に伝えたいこと

【編集部コメント】 マイさんの努力や結婚を知り、自分を見つめ直したミサキさん。「自己満足かもしれない……」と悩みながらも、マイさんへ心からのお祝いのメッセージを送ることにしました。マイさんにその思いが届くといいですね。

妹の変化

【編集部コメント】 ミサキさんは、これから長い時間をかけて旦那さんに奨学金を返していくことにしたようですね。そんなミサキさんの決意は、いつかマイさんにも伝わることでしょう。マイさんとミサキさんがわだかまりなく会えるのはもう少し先になりそうですが、姉妹がいつか笑顔で語り合える日がくることを願っています。