ジュビロ磐田4度目のJ2降格 他クラブのサポーターからは“厳しいアドバイス”
■最終節は最下位の鳥栖に完敗 1年でJ2逆戻り
サッカーJ1ジュビロ磐田がシーズン最終節でサガン鳥栖に完敗し、たった1年でJ2に逆戻りとなった。J2降格は4度目となる。かつての黄金期とは程遠い姿に他クラブのサポーターからは“厳しいアドバイス”も出ている。
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J1残留にわずかな可能性を残していたジュビロ磐田は前半16分、早々に先制点を許した。その14分後にも失点。後半にも1点を奪われて、最下位のサガン鳥栖に0-3で敗れた。
黒星でシーズンを終えたジュビロは今シーズン10勝8分け20敗の18位で、2年ぶりのJ2降格が決まった。降格は4度目で、近年はJ1とJ2を行ったり来たりする“エレベータークラブ”となっている。シーズン終了を受け、浜浦幸光社長は次のようにコメントした。
「選手たちは日々のトレーニングから試合の一瞬一瞬まで全力を尽くし、最後まで諦めることなく戦い抜きました。しかしながら目指していた目標に届かず、力不足を痛感しております。この結果を重く受け止め、現在の課題に真正面から向き合い、未来を見据えながらジュビロ磐田らしいクラブの在り方を追求し、さらなる成長を目指して邁進してまいります」
「クラブ理念である“夢と感動を 共に”という言葉のもと、この地のシンボルとして、夢と感動を共につむぎ心支える存在であり続けるべく、再起に向けた準備を始めてまいります。1年でのJ1復帰を果たし、将来はタイトルを争うクラブへと成長するために全力を尽くしてまいります」
■「過去の栄光から…」 他クラブのサポーターから厳しい声
ジュビロ磐田のサポーターは1年でのJ1復帰や近い将来のタイトル獲得を期待している。ただ、現実は厳しい。J1定着を図った今シーズン、クラブは選手の約半数を占める15人を新たに獲得した。しかし、レギュラーをつかんだのはGK川島永嗣選手やMFレオゴメス選手ら数えるほど。今夏にはセレッソ大阪からFW渡邉りょう選手を獲得したが、事態を好転させることはできなかった。
こうした現状に、他のクラブのサポーターからはジュビロ磐田に厳しい声が飛ぶ。SNSなどでは「ここ数年は特に意図が理解できない補強が多い。知名度は高くてもピークを過ぎた選手ばかり獲得していて、クラブのビジョンが見えない」、「クラブもサポーターも過去の栄光から離れられていない印象を受ける。黄金期に活躍した選手をフロントや指導者に集めているが、選手の実績と引退後の手腕は全く別。能力を正しく評価しないと周りの士気が下がるのではないか」といった意見が上がっている。
J2降格が決まり、ジュビロ磐田は主力選手の流出が懸念される。下りたままで終わらず、エレベーターで来シーズンはJ1に復帰できるのか。他のクラブを見てもわかるように、J2を勝ち抜くのは簡単ではない。
(SHIZUOKA Life編集部)