農家と街が繋がる場所に♪丹波産の有機栽培米100% 武庫之荘のおむすび店『e-ne farm』 尼崎市
丹波産の有機米を100%使用したおむすびが食べられるお店『e-ne farm』(尼崎市)が前から気になっていたので取材へ行ってきました。
阪急武庫之荘駅から徒歩約5分で、向かい側にはバラ園で有名な大井戸公園があります。
店内はナチュラルな木のテーブルや椅子がありゆっくり一息つける空間になっています。壁紙は淡いパステルカラーのグリーンでとっても心が落ち着きます。
同店のお米は丹波の米農家・田中さんと米作りをした有機栽培米を使ったおむすびを販売されています。たった一人でお米作りをされていてボランティアで手伝っているうちにこのお米の美味しさを多くの人にも伝えたいと2024年に同店をオープンされました。
店内には定番の「塩むすび」や「梅」「昆布」をはじめ、「エビマヨ」「からあげ」「牛しぐれ」「プルコギ」などのたくさんの種類のおむすびがずらりと並んでいてテイクアウトはもちろん店内でも食べることができます。
さらに同店では有機栽培より手間のかかる「自然米」を使ったおむすびも提供されています。「自然米」とは、その名の通り肥料、農薬などを一切使用しないお米のことで色、ツヤが良く旨味が凝縮されたものだそうです。実際に「自然米」のおむすびを一口いただいてみましたが、握ってから時間がたっているはずなのに、もちもちで一粒一粒に水分がぎゅっと閉じ込められているようで本当に美味でした。
今回筆者は、有機栽培米を使った店主一押しの「卵ジャコわかめ」と「牛しぐれ」の2種類を試食させていただきました。「卵ジャコわかめ」は卵やじゃこなどのタンパク質がたっぷり入っていて忙しいときはこれ一個でも身体が喜びそうです。お米はとっても柔らかくふわふわの食感でちりめん山椒のピリとした辛さがアクセントになっています。
「牛しぐれ」は上にも中にも具がたっぷり入っていて、甘辛いお肉と甘みのあるご飯とが相性抜群です。
さらにこちらでは国産原料100%で添加物も不使用の「ラテドリンク」もいただけるので「黒豆きな粉ラテ」を注文しました。
丹波黒豆のきな粉と和三盆が使われており、とっても香ばしくそれでいて甘さがすっきりしているので喉がかわいてお水が飲みたくなるということも一切なかったのが驚きです。
さらに、おむすびに使っている有機栽培米を粉にして作られている「米粉ワッフル」は今まで食べた米粉スイーツの中でダントツのもちもち食感で本当に美味でした。
また、おむすびだけでなくそれに合う「おかず」や店内でしっかり出汁をとった「だし巻き」も販売されていて、中学生の女の子が一度食べて美味しかったから自分用にと買いにくることもあったそうです。さらに、小さいお子さんが同店の「塩むすび」がまた食べたいとせがまれてきたとおっしゃるお母さんもおられるそうで、子供たちは本当に体に良くて美味しいものが分かるのだなと感心しました。
最近はお米が買えなくて米騒動状態になっていますが、同店をオープンしたときは米離れが深刻で農業に興味がある若者も減ってきていることを危惧し、農家さんと街をつなげる拠点になればとの想いもあって同店をオープンされ「今後は農業体験をしたことない人たちにその良さや大変さを知ってもらえるようなことも発信していければ」と語ってくださいました。
場所
e-ne farm
(尼崎市南武庫之荘3-36-15)
営業時間
10:30~16:00(テイクアウトは8:00頃から可能)