今週のヘラブナ推薦釣り場2025【千葉県・片倉ダム】
昨年は53cm超の大型ラッシュで沸いた千葉県君津市の片倉ダム。今年も本湖筋で50cm超がポロポロと出始め、いよいよ大型シーズン到来の気配だ。数はまだ少ないが、常連は連日通い、好機を待ち構えている。釣り下手の記者も大型に夢を膨らませ、夜も眠れぬ日々が続く。
片倉ダムの概況
6月末現在、水位はほぼ満水。水色は本湖筋がささ濁りで、上流は濁りが取れ気味。
5月中は小坪井沢などの上流域が人気で、時折型物も出ていた。しかし6月に入ると釣れても型が小さくなり、いよいよ本湖筋で50cmオーバーが出始めた。しかし出たとは言え、まだまだ枚数的には貧弱。仮に7~8人が出舟したとして釣れるのは1~2人でしかも1~2枚がやっと! その中に50cm超が交じっていたという感じ。
ただこれまで本湖筋では型物を含めほとんど釣れていなかったので、いよいよ真夏の本格シーズン突入間近となった。
片倉ダムが本気を出すのは例年7~9月の夏真っ盛り。熱中症警戒アラートが発出されている最中で日に数枚の50cm超が出たりする。しかも昨年は53cm超が連発した週もあったりと驚きの釣果が出た。
今年はどうか。うわさでは今年も暑い夏がやってくるとの予報なので、片倉フィーバーが始まるのは時間の問題かもしれない!
ポイント
以下は記者が知りうる範囲での50cm超実績ポイント。
宮ノ下エリアの実績ポイント
・宮ノ下対岸
ヅウタ橋下流左岸のいわゆる岩盤エリア。レンタルボート笹川から向かうと片倉橋をくぐって正面に見える小高い山の下にあたる。同山を正面に見て右端のワンド入口角の出っ張りがこのエリアの1級。
・ダムサイト
進入禁止ブイの両サイドがいいが風向き次第でブイが押し寄せてくる。ブイを正面に見て左側は3人がリミットで、右は宮ノ下公園まで複数人が入釣可能。ただし右側は水中立ち木があり掛かりに要注意。
親水公園周辺の注目スポット
・親水公園下
片倉橋をくぐってすぐの右側からその先のワンド角、さらにワンドを挟んだその先も実績あり。
・ボート桟橋横
上流側(中島岬寄り)の桟橋横~その先の突き出た岬までで、ここも下に水中立ち木あり。
中島岬~衛士橋エリアの実績スポット
・少年自然の家対岸
通称ピンクリボンと呼ばれよく見ると湖岸の木にピンク色のリボンが結ばれている。ここから中島岬までは実績あり。
・中島岬上流右岸
桟橋から進み同岬を回り込んだ先で、その先の竹ヤブまで。昨年夏はこのエリアで53cm超が連発。太陽光をまともに受けるので暑さ対策を入念に。
・衛士橋下流左岸
同橋袂に小さなくぼみに舳先を突っ込み竿10~13尺で狙う。向きによっては立ち木に引っ掛かる。
・衛士橋上流左岸
数は出ないが出れば型がいいことで知られる超実績ポイント。ただし橋を通る車の音がうるさく、これは下流左岸も同様。
旧道トンネル南~チョウシグチ
桟橋からは遠いのでエレキ必須だが、モジリがある時は爆釣することあり。
釣り方とエサ
この時期はマッシュ系両ダンゴの宙釣りオンリーで竿は10~18尺。タナはセミカッツケ~3本と幅広い。これまで片倉ダムはタナ2本から浅めが有利と言われていたが、昨年は3本前後で大型ラッシュとなったので決めつけずに幅広く探ろう。
道糸1.5~2号、ハリス0.8~1号30~70cm、ハリはギガリフトを例にするなら15号前後。ただし常連は18号もしくは銘柄違いの20号前後を使用。ウキ1.5mm径以上のパイプトップ。
以上は同ダムでの標準的なタックルだが、ここまで大バリでなくとも釣りは成立する。ハリが10~13号であればたとえばペレ宙用のパイプトップでも代用は可能だ。
エサのブレンドについて
エサはマッシュ系両ダンゴが主流と書いたが、実際どんなブレンドがいいのか、わからない人も多いだろう。そこでおすすめなのがマルキユー公式サイト『へら鮒天国』内に掲載されている釣技最前線の一コマ。萩野孝之氏出演マッシュ系両ダンゴ釣りを参照されてはいかがだろうか。
ここで紹介されているブレンドはとてもシンプルだ。配合は1:1粉末マッシュ、マッシュダンゴ、カルネバ(カクシン)が各200cc+水500ccというもので、調整には藻べらを使用する。
記者もこのエサを使わせてもらったが、釣技レベルの低い記者でもエサを持たせやすく、また手水と藻べらの差し込み量次第でいかようにもバラケ性をコントロールできた。作り方などは同サイトに詳しく書かれているので参考にしてほしい。
なおマッシュが苦手ならバラケにグルテンのセットという手もあるが、麩系バラケを打つと余計な魚が寄って釣りづらくなるのは否めない。またマッシュ系に比べてグルテンだと釣れる型が小さくなるので、できればマッシュエサを習得して大型に挑んでほしい。
<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>
舟代:¥3300(入釣料含む)。レンタルエレキセット¥3000。釣り台&ライフジャケット必携。
この記事は『週刊へらニュース』2025年7月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。