今話題の子育て「台所育児」ってなに！？手軽に始める方法もご紹介
「台所育児」という言葉を聞いたことはありますか？台所育児とは、今話題の育児法のこと。子どもと一緒にキッチンで料理をすることで、食育など様々な教育効果があると言われています。
今回は、台所育児について解説！台所育児を意識して建てられたお家もご紹介します。
台所育児のメリット
台所育児にはどのようなメリットがあるのでしょうか。実際に台所育児を経験された声をもとに、ご紹介しましょう。
親子で触れ合う機会が増える
台所育児をきっかけに、親子で触れ合う機会が増えるというのは一つメリットといえます。忙しい親でも、料理中一緒に子どもと触れ合うことで教育・コミュニケーションの機会を増やすことが可能です。
しかし、「料理中は子どもに構えない」という親も多いのではないでしょうか。包丁など取り扱いに注意したい道具もキッチンには多く存在するため、子どもの安全を考慮して台所育児を躊躇するという方も多いでしょう。もちろん、毎日の料理で台所育児を行う必要はありません。時間に余裕があり、余り包丁を使わない料理をする際に台所育児を取り入れてみると良いでしょう。
子どもがよく食べるようになる
台所育児を経て自分で作った料理であれば、好き嫌いが激しい子どもでも食べることが多いといわれています。小さなうちから料理に参加させることでつくる楽しさや大変さを知ることができ、食べ物に関する感謝の気持ちもはぐくみます。
また日々料理をしている家族に対しても少し違った見た方ができるようになるかもしれませんね。
分量の計算について基礎的な知識が身に付く
まだ小さな子どもの場合は具体的な分量の単位などを理解するのは難しいですが、分量の基礎的な感覚は台所育児を通して身に付けることができます。「コップに水を〇杯入れると水の量が一定に増える」というように、分量の感覚が自然と身に付くのです。
達成感を得られる
料理という小さな目的に向かって自分で何かアプローチを行った経験は、子どもにとって大きな達成感につながります。たとえば「パンにジャムを塗る」「卵を割る」「材料を混ぜる」など一つの工程を任せてみると良いでしょう。
脳の活性化につながる
「手は第二の脳」とも言われており、手を動かすことで脳が活性化します。脳が活性化すると、発育にも良い影響を与えます。
加えて、小さい頃から手先を動かしておくことで器用な動きができるようになるのもメリットと言えるでしょう。
台所育児のデメリット
台所育児は子どもの発育に良い面がある一方で、時間がかかるなど多数のデメリットもあります。確認していきましょう。
時間と労力がかかる
台所育児のデメリットとしてまず挙げられるのが、親にかかる時間や労力ではないでしょうか。子どもにご飯を食べさせたりお風呂に入れたりという工程もある中、親1人でも出来る料理までも子どもと一緒に行うのは時間的に余裕がない、という方もいるでしょう。
また料理の過程ではどうしても散らかりやすかったり、平行して調理に使った食器を洗うことも難しくなります。必ず毎日台所育児を行うと決めるのではなく、週に一度や月に一度など、余裕のある範囲で行うことが大切です。
安全性
台所は鋭利な包丁や熱い鍋、割れやすい食器など小さな子どもにとっては凶器となりうる物を多く扱います。最近では子ども用の安全な調理器具なども発売されていますが、やはり親は目を離せない状況が続きます。
食材が無駄になることも
小さな子どもにとって、料理は初めての経験。まだ慣れていないため、せっかくの食材が無駄になってしまうことも覚悟しておく必要があります。
しかし、料理に失敗はつきもの。過度に失敗を恐れたり心配したりするのではなく、ある程度子どもに任せながら管理をすると良いでしょう。
台所育児を想定したお家をご紹介
ここでは、台所育児を想定している実際のお家をご紹介。台所育児を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
食育を意識して家庭菜園を
台所育児の合わせ技として、家庭菜園を取り入れるケースも増えています。家庭菜園で自分がつくった野菜を台所育児で親子一緒に調理するという流れで、食についての経験も深まります。
自分で野菜を育てることで、好き嫌いをなくせる効果もあると言われています。
キッチンと壁の間を広く確保
キッチン台と壁の間を広く確保することで、キッチンに2人以上人が立っていたり出入りしていてもスムーズに動けるよう工夫しています。キッチンと壁の間は通常であれば1480ｍｍほどが多い一方、このお家では1700ｍｍを確保。通常よりも約200ｍｍほど広くなっています。
まとめ
今回は、今話題の台所育児について解説しました！台所育児はメリットが多い一方、親にとって時間や労力、コストがかかるものでもあります。
まずは小さな工程から任せてみることで、徐々に子どもが食に興味を見出すこともあるでしょう。皆さんも台所育児、ぜひ意識してみてはいかがでしょうか？
