東京駅の駅弁は大丸地下が最強説はガチだった / 旅先のグルメより大丸地下の弁当の方がウマいまである
今日も今日とて新幹線で出張だ。とりあえず「祭」で駅弁でも買うか……いや待て、そういえば有識者によると、東京駅で駅弁を買うなら、大丸東京店地下1階の弁当や総菜の方が美味いという説があるらしい。
確かに新幹線乗り場から大丸地下1階までは、徒歩2分くらいだ。せやかて大丸で売ってる食い物なんて、高いんじゃないのか? 伊勢丹や三越みたいなもんだろ……と思ったが、何事も決めつけるのはよくない。とりあえず試してみることに。
・大丸
さて、東京駅から大丸への行き方は……別に説明する必要も無いだろう。直通みたいなもんである。八重洲側の新幹線の改札のそばだ。
オープン前にシャッターまでやってきたところ、そこそこ待機している人がいた。
全員これから新幹線に乗るのだろう。つまり、狙いは私と同様に車内で食う弁当をゲットすることだと思われる。そうだ、私は大丸で人気の弁当について詳しくないが、彼らの動向を見ていればわかるかもしれない。
ほどなくしてオープン時間となり、それとなく人の流れを追うと、どうやら人気なのは「つきじ鈴富」のもよう。なるほど、寿司か。確かに美味そうだ。
しかしさすがは大丸。人気No.1が4644円とかセレブかよ。だがNo.3のちらし寿司は1404円とリーズナブルだ。「祭」の駅弁も約2000円前後と考えると、大丸の弁当は言うほど高くないな……。これは意外だ。
お、こっちの「鮪ガッツリ丼」は大丸東京店限定らしい。しかも1944円と、見えているマグロからすればけっこうコスパが良いぞ。ようし、今日はこれにしよう。
・コスパ
他にも見て回ったが、全体的に大丸地下の弁当は「祭」と似たような価格帯なことが発覚! さらに、こちらでは総菜を単品で合わせるという技も使える。
私もマグロ丼の他に何かをアドしたいと考え、パッと見て回ったが、同じくらいのコスパでウマそうなものが多すぎる!
もっとよく吟味したかったが、すでに新幹線の発車まで5分を切っており、そこにあったシュウマイをチョイスした。8個入りで981円のパックだ。
・ガチ
それじゃあ食べていこう。まずはマグロだ。買ってから7分くらいで食べようとしているが、立派な保冷剤をつけてくれた。
こちらが中身。まあ買う時点で見えていたが、もう勝ったも同然だろう。
醤油とワサビもついている。
……
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切り身のクオリティたけぇな……!! まあ大丸地下だしな。下手なものは出せないだろう。酢飯の量はこんな感じ。ここはやや控えめか。マグロで勝負するということだろう。
手拭きも厚くていい。よくあるペラくてすぐに破れるやつとは質が違う。
マグロは見ての通りプルンプルンでシュコシュコ。酢飯は濃い味付けで、量の少なさを味の濃さでカバーしており、バランスが非常にいい。これは人気なのも頷ける。
下手したら旅行先で食ったグルメよりも、新幹線で食ったこのマグロ丼の方がウマいという展開も普通に在り得るクオリティだ……!
・焼売
続いては焼売だ。
パックは何種類かあったのだが、私は海老焼売とノーマル焼売のセットを選んだ。
1つのサイズがけっこうデカいのだ。
海老はプルンプルンしており、函南辺りを通過しつつある東海道新幹線の振動も合わさって、実に蠱惑的に揺れ動く!
駅弁の焼売と言えば崎陽軒が定番だが、あれは1つ1つが小さいからな。あちらは冷めてもウマいのが特徴だが、大丸地下からの爆速テイクアウトスタイルは、ホカホカな状態で食えるという強みがある。
この焼売も大変いい出来で満足度は高かった。こいつは酒が欲しくなるな。残念ながらこの後仕事なので飲めないが。
ということで、東京駅で買う駅弁は大丸東京店地下1階が最強説は……ガチに一理あると言わざるを得ないものだった!
1つ弱点をあげるなら、開店が10時ゆえに、それより早い時間だと買えない点か。私も往々にして10時前の新幹線なので、利用できる機会は限られそう。しかし他にも絶対に美味そうなものが沢山あったので、今後も隙あらば試していきたい。
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.