遭難事故防止へ準備徹底を
松田署管内の10月17日までの山岳遭難発生件数は19件、遭難者は25人(重傷9人、軽傷16人)に上る。救助隊の出動状況と遭難者の聞き取りからは、事故に至った要因が浮かびあがってくる。吉田巡査部長は「最低限、これらのことは守ってほしい」と次の3つのポイントを挙げる。
【1】ルートの事前確認
遭難事故で最も多いのは道迷い。これに起因する滑落転倒事故も発生しています。傾向としては、予定ルートに対する情報収集不足が散見されます。登山届の提出はもちろんですが、万一に備え、エスケープルートも検討しておきましょう。
【2】自分に見合った登山
近年、アウトドア志向の高まりがありますが、遭難者の中には、地図やコンパスすら携行していない人もいました。油断大敵、充実装備で臨みましょう。また、気温の変化は体力を奪います。疲労蓄積で救助というケースもありました。自分の体力を見極めて山を選びましょう。
【3】交通マナー遵守の意識
登山口周辺では登山者の路上駐車で交通渋滞が発生しています。登山の際は公共交通機関を利用しましょう。