葛西姉妹がノルディックスキー世界選手権で金&銅メダル!荻原兄弟以来の双子のニューヒロイン誕生
世界選手権複合女子で日本選手初の金メダル
ノルディックスキー世界選手権の複合女子個人ノーマルヒルが27日、ノルウェー・トロンヘイムで行われ、21歳の双子の姉・葛西優奈(早稲田大)が金メダル、妹の春香(早稲田大)が銅メダルを獲得した。世界選手権複合女子で日本選手が金メダルを獲得するのは初の快挙。
前半、5キロのクロスカントリーで優奈が3位、春香が8位につけると後半、102メートルのノーマルヒルで行われたジャンプでは優奈が96メートル50のビッグジャンプで大逆転。春香も96メートルをマークして順位を一気に5つ上げた。
春香は前回大会の複合ノーマルヒルに続く2大会連続の銅メダル。そのほか日本勢では海沼優月が19位、23歳の畔上沙那が26位、銀メダルは前半トップに立っていたベストボル・ハンセン(ノルウェー)だった。
荻原兄弟は1995年の世界選手権複合団体で金メダル
男子を含めても、ノルディックスキー世界選手権で日本選手個人の金メダル獲得は1999年ジャンプ男子ノーマルヒルの船木和喜以来26年ぶりの快挙だ。
かつて1990年代には双子の荻原健司・次晴兄弟が大活躍。1995年の世界選手権では荻原兄弟が阿部雅司、河野孝典とともに複合団体で金メダルに輝くなど一時代を築いた。
葛西姉妹は今年2月7日にエストニアで行われたワールドカップでも優奈が初優勝を果たし、春香が2位とワンツーフィニッシュ。2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックで複合女子個人ノーマルヒルが実施されないことは残念だが、まだ21歳の葛西姉妹への期待は膨らむ。日本のノルディックスキー界に現れた双子のニューヒロインに注目だ。
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記事:SPAIA編集部