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レトロかっこいい「備前凸版工作所」で活版印刷体験。カフェもあります!(備前市)

岡山観光WEB

「備前凸版工作所(びぜんとっぱんこうさくしょ)」は、備前市にある1920(大正9)年創業の「大西商店」と岡山を拠点に活動するデザインユニット「COCHAE(コチャエ)」がタッグを組んだ、凸版印刷を使った紙製品を扱うお店です。印刷体験スペースをはじめ、雑貨ショップ、カフェ、ギャラリーなどが併設した、新オープンのスポットに行ってみました。

3種類の印刷体験ができる!

印刷体験は3種類あります。体験はすべて予約制ですが、予約に空きがある場合は当日体験も可能。
予約は公式サイトで空き状況が確認でき、公式サイトか電話で予約できます。

A.活版印刷体験(1,500円)…好きな絵柄と文字を選び、テキン(手動活版印刷機)で印刷する体験です。印刷したカードを表紙にしたメモ帳が作れます。
B.シルクスクリーン印刷体験(2,500円~)…好きな絵を選ぶorオリジナル素材を自由にレイアウトし、Tシャツやトートバッグなど様々な素材に簡単に印刷できる体験です。自分の描いた絵や子どもの描いた絵などを製版(+2,000円)でき、オリジナルグッズを作る事も可能です。
※素材を持ち込む場合は無料ですが、お店でTシャツやトートバッグを購入する場合は追加料金がかかります。(Tシャツ700~1,000円、トートバッグ450~700円)
C.はんこ作成体験(2,000円)…自分の描いた絵をレーザーカッターでゴムシートに彫刻し、オリジナルのハンコを作る体験です。

活版印刷でメモ帳作りに挑戦

今回私は、今までした事のなかった活版印刷を体験させてもらいました。活版印刷とは、発明からやり方がほぼ変わらず行われている印刷手法で、ハンコのような文字(活字版)を一つ一つを組み合わせ(組版)、凸面にインクを塗ってプレスして印刷します。

活版印刷の流れ①枠選び

まずは枠を選びます。枠は2種類あり、写真の枠と数字の「1」で囲まれた枠とがあり、私は「1」デザインの枠を選びました。

活版印刷の流れ②絵柄選び

色々ある版の中から好きな絵柄を選びます。絵柄のサイズによっては何個か組合わせる事もできました。今回は「備前凸版工作所」の絵柄に。とても可愛いです。

活版印刷の流れ③文字選び

文字はひらがな、カタカナ、アルファベット、数字から選べます。活字のサイズが違うので、文字数は何を入れるのかで変わりますが、大体20文字前後です。体験前に入れたい文字を考えておくとスムーズに作業が進みます。私はその場で考え、日付と『おかたび!』にしてみました。

活版印刷の流れ④隙間や高さを最終調節

絵柄と文字が決まったら、隙間を埋めて活字の高さを合わせ、インクの色を決めます。色は黒、赤、青の3種類です。黒が一番ハッキリ印刷されると言われましたが、今回は赤に!

活版印刷の流れ⑤テキン(手動活版印刷機)を使って印刷

完成した型を印刷機にはめ、テキン(手動活版印刷機)を使って紙に押し付けます。印刷には少し力がいるのでスタッフの方に手伝ってもらい、思いっきり押しました。インクの量や押し付ける時間で濃さが変わるので、それを体験するのも面白いです。

活版印刷の流れ⑥表紙選び

何枚か印刷してみて、自分好みの濃さや出来栄えを比べ、メモ帳の表紙にする1枚を選びます。選ばなかったものも貰えました。

活版印刷の流れ⑦背の色を決める

背の色は4種類。黄色、水色、赤、青から、どれがいいか見比べながら決めていきます。

活版印刷の流れ⑧完成!

背をつけ、インクを乾かしてもらい、遂に完成! 完成までの所要時間は約40~50分。はじめての活版印刷体験は優しく教えてくれるので難しい事もなく、凄く楽しかったし、自分だけのメモ帳も作れて大満足でした♪ 岡山旅行の思い出作りやお土産にもおすすめです。

自動の活版印刷機

体験後、手動ではなく自動の活版印刷機も見せてもらいました。機械は格好よく、インクなしの空押しも見せてもらいましたが、文字が浮かび上がり、こちらもすごく素敵。

カフェスペースも併設

お買いものや印刷体験の合間にほっと一息つけるカフェスペースもあります。体験後はカフェスペースでゆったりした時間を過ごしました。カフェのみの利用も可能です。

スイーツ&ドリンクでカフェタイム

提供メニューはドリンクとお菓子。お菓子は和菓子も洋菓子があります。今回注文したのは、岡山県倉敷市玉島にある明治21年創業の和菓子店「松濤園(しょうとうえん)」の和菓子と、キャロットケーキ、ドリップコーヒー。ドリンク類はテイクアウトも可能なので買って帰るのもおすすめです。

紙と印刷にまつわる展示が見られるギャラリー

ギャラリースペースでは、紙と印刷にまつわる展示が定期的に開催されます。
現在は、展覧会「青空亭のネオ民芸展 −犬津絵とパン津絵− 犬ん子とチャンキー松本 」が開催中でした。凸版印刷を使って「雑貨」と「作品」の間になる物を作りたいと考えたお二人が選んだモチーフは「大津絵」。元より大津絵を愛し、大津絵を習ったこともあるというイラストレーターの犬ん子さんは「犬」の「犬津絵」、漫画家のチャンキー松本さんは「パンダ」の「パン津絵」と、大津絵にリスペクトをこめた作品を「備前凸版工作所」の為に描き下ろし、初出し! 会場には凸版印刷を使ったお二人の作品、原画なども多数並んでおり、グッズの販売も行われていました。

【展覧会「青空亭のネオ民芸展 −犬津絵とパン津絵− 犬ん子とチャンキー松本 」】
開催期間:2024年11月3日(月)〜2025年1月12日(日)

見て触って楽しめる雑貨ショップ

雑貨の販売スペースには、紙や印刷にまつわる雑貨やオリジナルグッズが並んでいます。色鮮やかに印刷されたグッズたちを目で見て、手で触って、楽しめます。私は「新語千社札シール」が気に入って購入しちゃいました! 色々な商品があるので見るだけでも楽しいです。オンラインショップもあります。

印刷相談もお気軽に

今後は、印刷相談をはじめ、中級者・上級者・プロの方の製作、工作の場として、工作所スペースを使って自由に制作ができるようになるそうです。(今はまだ準備中)

店舗情報

今回初めて活版印刷体験をしましたが、とても楽しかったです。印刷関連のアイテムがいっぱいのオシャレな雰囲気の店内で、世界に1つだけのオリジナル作品も作れ、美味しいお菓子が食べられたり、ギャラリー、紙雑貨の販売など、みんなが楽しめる「備前凸版工作所」。是非行ってみてください。店内にあるレトロな活字の棚は凄くかっこいいので、本物を見て感じて欲しいです。

【備前凸版工作所】
所在地:岡山県備前市西片上31
TEL:0869-87-0012
営業時間:9:30〜17:30(L.O.17:00)
定休日:水・木曜日
駐車場:平日3台、土日・祝日10台
※駐車場はお店から約100m離れた所にあります

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