名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.13「船の舵」と「ホットココア」
地域の人が集まる、同じ場所に昔からある地元に親しまれた喫茶店。
他の地域から足を運んだよそ者がそのお店に足を踏み入れるのは少しハードルが高い気がしますが、いざ入店してみると、その地域で暮らす人々の暮らしぶりや日々の生活の様子が垣間見える、面白いシーンに居合わせることがあります。
この日訪れたお店でも、そんな地域で親しまれているお店ながらのハプニングに出くわしました。
地域の人々の朝活の場!のんびりとコーヒーとおしゃべりを楽しめる喫茶店「珈琲屋 富士」
マンションや民家が立ち並ぶ那古野エリアで50年以上続く喫茶店
この日訪れたのは、西区那古野にお店を構える「珈琲屋 富士」さん。
円頓寺本町商店街から国際センター駅を目指していたときに見つけたこのお店は、1文字ずつパネルに漢字が書かれた看板が良く目立つ、ちょっぴりレトロな雰囲気のただよう純喫茶です。
ノスタルジックな雑貨がいっぱい!大きな船の舵が印象的な店内のインテリア
店内に入ってまず感じたのは、濃いめのブラウンを基調とした渋くノスタルジックな趣ある雰囲気。
壁に沿うようにテーブル席が配置されているほか、お店の方と距離が近いカウンター席も設けられていました。
昔ながらの純喫茶の趣をたっぷりと感じられる店内でひと際インパクトのあるオブジェが、壁面に取り付けられた大きな“船の舵”。
この一角だけ切り取ってみると、まるで大航海時代の帆船の中にいるような雰囲気に錯覚します。
カウンター越しの棚には、たくさんのコーヒーミルが置かれていました。こちらは現在使われておらず、オブジェとして飾っているようです。
それぞれデザインが違うので、店内の装飾として見て楽しめる魅力がありますね!
提供されているコーヒーは基本的にブレンドしたものとなっているようですが、お店の一角にはストレートコーヒー用の豆がガラスジャーに入って置かれていました。
と、店内のテーブル席に掛けながらこんな感じで店内のレトロなインテリアを物色していたここで、ちょっとしたハプニングが発生!
なんと、10名を超える中高年の団体さんがお店を訪問。どうやら私が訪問した月曜日の朝は、毎週地域の人たちが同店でコーヒーを楽しむ日となっていたのだとか。
しかし、あらかじめ常連さんたちが来ることを承知しつつも、お店の方もここまでの大人数を予想していなかった様子。
広めのテーブル席をひとりで贅沢に使わせてもらっていたので、快くカウンター席へ移動することに。
カウンター席の飲食スペースはやや狭いため、お店の方が席の間に置かれていたしきりと取り払い、広く使えるよう配慮してくれました。
メニュー、灰皿、小さめの観葉植物が席ごとに配置されたカウンター席は、ひとりでゆっくりタバコと飲み物を楽しむには十分なスペースです。
名古屋のモーニングの低パンはやっぱりこれ!おともは熱々のココアで決まり
●ココア 500円(税込)
今年は残暑が長引いている名古屋。
しかしこの日の朝はやや肌寒かったので、今回は温かいココアをいただくことにしました。
ほどよい甘さのココアの上にはホイップクリームをトッピング。
ココアの熱ですぐに溶けるので、軽くかき混ぜてから美味しくいただきました。
ソーサーはお店のロゴ入り。店名ロゴの入ったカップ&ソーサーは、昔ながらの喫茶店のアイコン的存在ではないでしょうか。
朝10時半まではモーニングサービスを行っている同店。ドリンクオーダー時、希望者には半分にカットした厚切りのバタートーストとゆで卵が無料でついてきます。
トーストとゆで卵の組み合わせは名古屋モーニングの定番コンビ♪
ドリンク1杯のオーダーでしたが、たっぷりと名古屋の喫茶店らしい魅力を感じることができました。
創業から50年超の老舗純喫茶!今もなお地域のオアシスとして活躍中
名古屋駅から近く、近隣にたくさんの観光スポットを要する那古野エリアで営業している「珈琲屋 富士」さん。
お店を切り盛りしているのは母娘を思しき女性2人でした。
かれこれこの地で50年以上営業している同店。きっとお2人は、お店のママ的存在で地域の人々に愛されてきたのでしょう。
ぜひみなさんも近くを訪れた際には、「珈琲屋 富士」さんへ立ち寄ってみてくださいね♪
INFORMATION
店名:
珈琲屋 富士
住所:
愛知県名古屋市西区那古野2-21-15
営業時間:
7:00〜
一人当たりの予算:
〜¥1,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。