松屋の「マフェ」があまりにも美味しかったので自分でも作ってみた → しばらく松屋に通う羽目になった
みなさんはもう松屋の『マフェ』を食べただろうか。セネガルで親しまれている家庭料理を、松屋が「ごろチキ仕様」にアレンジした期間限定商品。
『マフェ』の特徴であるピーナッツの香りと、松屋らしくガッツリ効いたニンニクがクセになる一皿だ。あまりに美味しいので我が家の定番メニューにしたいと、自分で作ってみることにした。
トマト缶とほんの少しのスパイス、あとはピーナッツバターと鶏肉があれば近い味を出せるのではないかと軽く考えていたのだが……詳しくは以下をご覧いただきたい。
・クセになる松屋のマフェ
『マフェ』は上記の通りセネガルの家庭料理で、ピューレ状に煮込んだピーナッツソースに肉や魚、オクラや玉ねぎなどの野菜を煮込んだものであるらしい。
名前を聞くのも初めてで、これまで食べたことがない『マフェ』。本場の味はどんなものであるかわからないが、松屋のソレはクセになる美味しさだ。
大ぶりの鶏肉と相性抜群のトマトソース、たっぷりのニンニクとほのかなスパイス、そしてそこそこしっかり入っているピーナッツバターが最高だ。相変わらず松屋は異国の料理をオリジナルに変換する力がすさまじい。
松屋がレシピを公開しているわけではないので何とも言えないが、スパイスカレーを作る感じでそこにピーナッツバターを入れたらば、こんな味になる気がする。
JICAが「カンジャ(オクラ)入りマフェの作り方」を公開していたので適度にそちらを参考にしつつ、松屋らしさを取り入れて(主にニンニクとピーナッツバター)自分なりに作ってみることにした。
・作ってみる
用意した材料はシンプルで、以下の通り。
・鶏肉
・玉ねぎ
・オクラ
・ニンニク
・トマト缶
・ピーナッツバター
・コンソメ
・適当なスパイス
この適当なスパイスが曲者で、確かな種類までは記者の舌では判別できなかった。何かしら美味しくなるスパイスを松屋は入れていると思うのだが……。
辛みがあったので、チリペッパーは入っているのだろうか。ガラムマサラや、オールスパイスあたりを用意しておくと良いかもしれない。
やや不安が残るところであるが、大体2人分できるイメージでマフェ作りに初挑戦だ。
【1】まずはニンニクと玉ねぎを荒みじん切りにしていく。玉ねぎは1玉使うか迷ったが、半玉くらいにしておいた。オクラは下茹でをしておく。
【2】肉はガッツリ2枚、大きめに切り分け軽く酒をもみ込んでおこう。下準備はこれくらい。
【3】フライパンに薄く油を引いて鶏肉を焼いていく。松屋の鶏肉は下焼きしている風ではなかったので必要ないかもしれないが、記者は鶏肉の油で玉ねぎとニンニクを炒めたかったのでそうしてみた。
【4】鶏肉に火が通ったところで皿に取り出し、玉ねぎとニンニクを炒める。松屋のには入っていない気がしたが、この時香り付け程度にクミンも入れてみた。ガラムマサラも気持ち振ってみる。
【5】玉ねぎとニンニクがしなっとしたら鶏肉を戻し炒め、チリペッパーを小さじ4分の1程度振って混ぜる。
【6】全体が馴染んだら、トマト缶とコンソメキューブをひとつ入れる。汁気が足りなければ水を足す。
【7】しばらく煮込んで塩で味を整え、最後に茹でたオクラとピーナッツバター(クリーム)を大さじ1.5入れて整えたら完成だ。
・もうひと押し
松屋商品と比べると、水分と油が足りていないような気がしたが、食べてみると味はかなり良い感じ……! クミンの効果でカレーに近い味わいになっているものの、クミンがなければないで締まらない気がするので良しとする。
松屋の『マフェ』と全く同じではない。ただ、ピーナッツバターがしっかり香っているところと、程よい辛味、鶏肉とトマトのバランスが絶妙。そして、口の中で味を和らげてくれるオクラが良い働きをしている。
松屋同様、白米が止まらない味に仕上がっていた。完コピではないが、割と良いセンいっているのではないか。普通に美味しい。
そうは言うものの、やはり、より松屋に近付けるためにはもうひと押しが必要であると感じる。
それがスパイスなのか食材なのか、水の分量なのかわからないが、コレというものを見つけるため、しばらくは試行錯誤する必要がありそうだ。
参考リンク:松屋『マフェ』、JICA「カンジャ入りマフェの作り方」(PDF)
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.