好奇心から松のやの新作「桜クリームシチュー」を食べに行ったら、IQの高さに震えた
2025年4月9日から松のやで提供が始まった「桜クリームシチュー」。桜をイメージしているのだろう。シチューがピンク色で、どのような味なのか興味深い。
ビジュアルのみのネタ商品なのか、それともちゃんと美味いのか……とりあえず食べてみることに。
・バリエーション
ということで近所の松のやへ。券売機では、さっそく新メニューとしておすすめされていた。
バリエーションが豊富で、4種類あるようだ。それぞれの名称と価格は以下の通り。
・桜クリームシチュー630円~
・ロースかつ桜クリームシチュー970円~
・チキンかつ桜クリームシチュー970円~
・単品桜クリームシチュー450円
食いしん坊的には、ぶっちゃけロースかチキンの2択。まあ松のやなので、何らかのトンカツ系定食にシチューの単品を合わせるという手もあるが、今回そのスタイルは封印しよう。
少し迷ったが、チキンを選択。サイズも3種類あるようだ。ここは大盛しかない。
・ピンク
ほどなくして出てきたのがこちら。ピンクというか、オレンジというか、店内の照明の影響がだいぶあるが、公式HPで見た感じよりはインパクト控え目で、普通に美味しそうな色だ。ボルシチなどでお馴染みのビート由来らしい。
チキンの他に、ポテトが入っているのが見える。シチュー内部で目立つ具材はその2点のみ。
ポテトはこんな感じ。くし型に切られている。シチューのポテトの形状やサイズには様々な派閥があると思うが、私はこの くし型が好みだ。デカいのがゴロっと入ってるタイプは好きじゃないし、小さすぎて食感が喪失しかかってるのも好きじゃない。このくらいが一番いい。
そして注目のチキン。
これはぶっちゃけ、ロースかつの方が、かつらしさを味わえたかもしれない。見ての通り完全にシチューをまとい、その水分が “かつ” らしさにとって重要な要素である、衣のサクサク感みたいなものを減退させている。
しかし味に影響はなく、チキンは松屋グループのチキンらしくプリっとしている。というか、松屋のごろチキのチキンに近しいものになっている。
食べてみると……なんだろう、具体的に何味かと言われると微妙に困るが、しかしウマいことは間違いない味わい。最も強く感じられるのは、ベーコンの風味だ。
塩気が勝っているが、しかし甘みも感じられる。ビートの味なのだろう。なるほどね。つまりこいつの正体は、ビートの赤を牛乳の白で割ってピンクにした、ベーコンがメインのクリームシチューだと推測される。
その色合いを、絶賛で満開になっている桜とかけあわせたわけだ。上手いことやったものである。日本人は桜に弱いからな。
待てよ……? つまりこいつは、インパクト、映え、季節感をアドしつつ、ウマさも間違いないものに仕上げているわけだ。なかなかできることではないぞ。非常によく考えられた、素晴らしくIQの高い新メニュー……!
参考リンク:松のや
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.