「同世代の男性も泣いたと言っていた」前作動員102%超えの大ヒット!『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』舞台挨拶
劇場版最新作となる『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』が、現在劇場公開中だ。11月8日(土)、本作の大ヒット御礼舞台挨拶が開催され、ナレーションを務める井ノ原快彦、本上まなみをはじめ、脚本の角田貴志、また、すみっコたちを代表してねこが登場。映画の公開後の反響や実感すること、お気に入りや印象的だったシーンをはじめ新キャラクターの制作秘話や映画の注目ポイントが語られた。
雲の上にある空の王国が舞台
「すみっこにいるとなぜか“落ち着く”ということがありませんか?」そんな思わず共感してしまうキャッチフレーズと、さむがりの“しろくま”や、自信がない“ぺんぎん?”、食べ残し(?!)の“とんかつ”、はずかしがりやの“ねこ”、正体をかくしている“とかげ”など、ちょっぴりネガティブだけど個性的なキャラクターたちが子どもから大人まで幅広く愛されている「すみっコぐらし」。2019年に初めての劇場アニメ『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を公開して以来、2023年に公開されたシリーズ第3弾までの累計観客動員数が300万人を超えるなど、大ヒット映画シリーズに成長した。
第4弾となる本作の舞台は、雲の上にある空の王国。雨続きのすみっコたちの町に、空の王国から“おうじ”がやってきたのをきっかけに、すみっコたちが空の王国で大冒険を繰り広げる。監督は、「ピングーinザ・シティ」のイワタナオミ、脚本はヨーロッパ企画の角田貴志が務めた。
井ノ原快彦「同世代の男性も『泣いた〜』と言ってくれました」
初週新作アニメ1位&前作動員102%超えの大ヒット上映中の本作の大ひっと御礼舞台挨拶が11月8日大阪で行われ、ナレーションを務める井ノ原快彦、本上まなみ、脚本をつとめた角田貴志が登壇した。
映画を観終わったばかりで暖かい雰囲気が漂う会場にて、まずはナレーションを担当した井ノ原が「楽しかったですかー?」と問いかけると観客からは大きな拍手が。「今観終わったばかりで、早く感想を言い合いたいところだと思いますが、今日は最後までよろしくお願いいたします」と挨拶した。続いて本上からは「皆さん、相棒のぬいぐるみも連れてきてくれてありがとう〜!すごく可愛いですね。映画楽しんで頂けたようで嬉しいです。今日はよろしくお願いいたします」と挨拶。最後に本作の脚本を務めた角田は「井ノ原さんがすみっコでの大阪の舞台挨拶が初めてということで、特別な日に来ることができたと思っています。お客さんのように楽しみたいと思っています!」と話し、イベントはスタートした。
『映画すみっコぐらし』シリーズの舞台挨拶で大阪に来るのは初めてという井ノ原は「大阪は第二のふるさとです。芸能界での一番初めのお仕事が大阪でした。実は一週間前にも来ていましたし、電車でも移動しちゃいます(笑)なので今回、舞台挨拶で来れて嬉しいです!」と喜びを語った。京都在住の本上は「一昨日来て、靭公園の薔薇園でひとりピクニックしていました」と明かした。同じく京都在住の角田は「一昨日あたりに、茶屋町の方に行きました」と話し、関西エピソードで盛り上がった。
公開から1週間が経った本作についての反響を聞かれた井ノ原は「友人のお子さんが観に行ったという声も聞きますし、同世代の男性も『泣いた〜』と言ってくれました」と喜びを話す。「皆どこか自分と重ね合わせる部分があるんだと思います。大人も子供も性別も関係なく、楽しめる作品だと思います」と本作の魅力を語った。本上も「従妹が一家で観に行ってくれたみたいで、すぐに電話で熱弁してくれました。従妹の旦那さんは『すみっコぐらし』のハンカチしか持たないと言ってくれているみたいです(笑)」と周りからの反響も大きかった様子。
角田も「なぜかこそっと『観たよ』と言ってもらったり、兄弟がいる方や兄弟のお子さんをお持ちの方からは特に、「関係性を重ねて観ていたので、共感や感動が多かった」という感想をもらいました」とたくさんの心に響くコメントをもらったようだ。
ナレーションを担当した二人にお気に入りのシーンを聞くと井ノ原から「たくさんあって難しいですね…脚本家の角田さんに、実際完成した作品を観て、僕たちのナレーションがどうだったか聞いてみたいです!」と要望が。それに対し角田は「井ノ原さんはすみっコたちと一緒に冒険しているような、兄貴的なイメージで作品を書いたので、その通りで素晴らしかったです」と大絶賛。さらに「本上さんは“おつきのコ”とか大きい世界を見守る神目線のイメージで書いたので、ピッタリでした!」と2人のナレーションを称賛した。
井ノ原は「すみっコたちが過ごしているのをみんなで覗きながらうるうるしてきちゃうので、僕たちもナレーションをしながら、そんなことになっているのか…とかを思いながらやっていましたね。一方通行ではあるかもしれないですが、すみっコたちに気持ちを寄り添いながらやっていました」と想いを語る。本上は「まさかのゴッド!笑今回で4作目ということもあり、私はお話しを進める役割でもあったので、気持ちはすみっコたちに寄り添いながらも、意外とあっさりシーンを終わらせて次にすすめる役割をまっとうしました」と話した。
また脚本を担当した角田に新キャラクター“おうじ”と“おつきのコ”の誕生秘話についてきくと「ゲストキャラは大事なので今回、別の立場の人をもう1人つけるのはどうだろうと提案しました。“とんかつ”と“えびふらいのしっぽ”は特に仲がいいので、そういうお互いを惹きたて合える新キャラクターにしました」と明かした。
感動の声が多い本作を更に楽しむための注目ポイントを聞かれた井ノ原は「隠れキャラとか…?」と回答し、会場からも頷きが。それに対し角田も「今までのシリーズで出てきたキャラがゲストとして出ているんですよね。探しながら観るのも面白い3かも」と二回目の楽しみ方を語った。続いて本上も「“くものたね”にじょうろで水をかけて揉むと雲が出るのが、自分でもやってみたいです。あと、“おつきのコ”がみずのしんでんに入っていくとね…!」とネタバレを気にしつつ推しポイントを語った。
最後に角田から「たくさんの方に観て頂いて嬉しいかぎりです。5作目ができるかは皆さんに懸かっているので、ぜひ何度も観ていただきたいです」と続編への期待を込めて挨拶し、本上からは「この映画を観たら、なんだか空を見上げたくなるんですよね。空の色が移り変わっていくのを見ていると綺麗だなあと思うし、空の王国があるのかなと思ったり…皆さんもワクワクすると思います。私たちとの生活ともリンクしているようなお話なので、楽しいけれど地球のことを考えるような時間も持つ作品です。ぜひご覧になられた後に大好きな人と語り合ってほしいです」と挨拶。
井ノ原からは「この作品にまた参加できて嬉しいです。この先、家族を大事にしたい、友達ともっと過ごしたいとか、自分が困った時は助けてと言えるような、そんな皆さんであってほしいなと本作を観て思いました。それぞれ何か1つ、心の中に持って帰っていただけたらなと思います」と温かくコメントし、「(大阪には)美味しいお店がいっぱいあると思うので帰りに寄って、みんなで大いに語り明かしてください!ありがとうございました」と挨拶をし、会場は大きな拍手に包まれた。
これにて終了と思いきや、なんと本日のために冒険衣装に身を包んだ「ねこ」がゲストとして登場!会場からは黄色い歓声が響いた。「ねこ」が入口から登場する姿をみて、井ノ原は「大丈夫かな?」と心配しつつ、喜びの笑顔。本上は「うわあ可愛い!」と嬉しそうにコメント。ほんわかした暖かい雰囲気の中、会場からは拍手が起こり、舞台挨拶は幕を閉じた。
『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』は絶賛上映中