物語の原点を描く「-はじめの音-」から、新たなテーマに驚いた楽曲シリーズ「”Sugar Pop”」まで! 梶原岳人さん、上村祐翔さん、木村良平さん、橘龍丸さんが「カラソニ」のこれまでとこれからを語り尽くした「東京カラーソニック!! 4周年記念イベント」夜の部レポート
近未来の日本を舞台に学生たちが楽曲を共作する無類の青春エンターテインメント『東京カラーソニック!!』(カラソニ)。新たな楽曲シリーズ「東京カラーソニック!! ”Sugar Pop”」が始動し、2026年1月18日にはライブが開催されるなど、様々な施策が展開中です。
2025年7月19日にはアニメイトシアターにて、4周年を記念した「東京カラーソニック!!4周年記念イベント」が開催! 瀬文永久役・梶原岳人さん、霧島 宙役・上村祐翔さん、財前未來役・木村良平さん、芦野 涼真役・橘龍丸さんが登壇し、これまでを振り返ったトークを繰り広げたり、ユニークな企画の数々に挑戦しました。
今回、夜の部のレポートをお届けします。
【写真】「東京カラーソニック!! 4周年記念イベント」夜の部レポート
カラソニの原点を振り返る「-はじめの音-」
ファンから大きな拍手で迎えられた4人は早速、YouTubeで毎週配信中の「-はじめの音-」についてトーク。これまでを振り返りながら演じたという上村さんは「今までの積み重ねがあるから、初期の宙を自分なりにまた演じたら『ちょっと成長しちゃってるかも。キングになっちゃってます』と言われて。一歩目標に到達したうえで、そこからの引き算が上手くいかなかったですが、新鮮な気持ちで演じることができました」と明かしました。
この話を受けて木村さんは「役者をやっていて、もう一回最初から演じられる機会はそうはないので、そういう意味ではすごく楽しかった」と賛同しつつ、「岳人はもうあの頃の“ピュア永久”は無理だろうな(笑)」と笑いを誘います。
あの頃のピュアさはもうないだろうとイジられる梶原さんは「ありましたよ! 手こずりましたが、そんなにNGはありませんでした」とスムーズな収録だったことを強調。また、木村さんが「4年で色々録っていると、スタッフもある程度キャラクターの膨らみの部分を任せてくれるから、そういう意味でもやりやすくなっているかもしれない」と収録環境の変化を述べると、梶原さんも「スタッフとの距離が縮まっている気がします」と首を縦に振りました。
生徒ではないものの、出演タイトル最多の芦野先生について橘さんは「(芦野先生を初めて演じた時は)声優という職業を始めて2年半くらいでした。最初は初めてのドラマCDで緊張していたということもあって噛み倒した記憶があります(笑)」と苦笑いしつつ、「今となっては芦野先生とのフィーリングが噛み合ってきて、改めてキャラクターと自分の成長を感じられて。だからこそ、いつか田所先生となにか録れたらいいなと思っています」と前向きな姿勢を見せてくれました。
「カラソニ」の思い出話に花が咲く中、新たな楽曲シリーズ「”Sugar Pop”」についても。今回は全体を通して「恋」がテーマということで、これにはキャスト陣も驚いたと明かします。歌うにあたって梶原さんは過去のミニドラマを思い返したそうで、「(永久は)自分の好きなものを考えて歌うとイメージしやすいという話があって。恋のことはわからないけど、お菓子のことならわかるから、その時のワクワク感を乗せようと。自分としても永久らしいな、かわいいなと思いながら録りました」と熱弁しました。
上村さん演じる宙が作詞作曲を手掛ける「Replica」も公開中ということで、上村さんは「宙くんが書く曲はかっこいいんですよね。だけど宙くんのふわふわした感じからは想像できないような鋭い言葉があっていい意味で意外性がありました」と感想を述べると、「作詞にあたって宙くんはいい意味でぶっ飛んでいます。普段からぶっ飛んでいるんだけど(笑)、それもクリエイターならではの振り幅なのかなって。楽曲が出るたびにどういう風に作っているのかなって気になります」と宙のキャラクター性にも言及しました。
コーナー企画で梶原さんの天然っぷりが炸裂!
コーナー企画「リスナーお悩み相談! 未來ならこう答える! …かも!」では、リスナーの相談に“財前未來ならこう答えそう”という回答を梶原さん、上村さん、橘さんが導き出し、木村さんが一番適した答えをジャッジします。
「私の悩みはちょっと強い言葉や理不尽なことを言ってくる人にビックリしすぎてついヘラヘラしてしまうところです。咄嗟の状況で“これだけ言っておけばいい”という言葉はありませんか?」という悩みには、橘さんが「うるせぇ! 行こう!!」と大人気漫画を彷彿とさせる回答を出すと、「パクるな! 仲間にするな!」とツッコむ木村さん。会場が爆笑に包まれますが、木村さんは「未來なら言いそう」と意外にも好感触。しかし、一番に選ばれたのは「『えへへへ、えへへへ』と言いながら、笑顔で拳をポキポキ鳴らす」という梶原さんの回答でした。
お知らせコーナーで「中島ヨシキ&梶原岳人のソニラジ!! 公開録音」の開催を発表したところで、「ソニラジ!!」でもおなじみの「4周年の絆チャレンジ! 古今東西ゲーム!」を実施! 今回は4人が山手線ゲームに挑戦し、ラリーを8回続けられたら豪華景品がプレゼントされます。
最初のお題「夏っぽいアクティビティ」では、パラセーリング(上村)、川下り(梶原)、サーフィン(木村)、スイカ割り(橘)、ダイビング(木村)と順調に答えていきますが、二巡目の梶原さんが「縄跳び」と答えて失敗! 「がっくん!?」と盛大なツッコミが多方面から寄せられつつ、その様子に観客は大爆笑でした。その後も、梶原さんは同じ回答を重ねてしまうなど天然っぷりを炸裂。全問失敗というまさかの結末も見えてきましたが、あえて梶原さんをトップバッターにする作戦が功を奏し、なんとかクリアすることができました。
最後のコーナーは、書き下ろしの朗読劇。タイトルは「芦野先生と放課後」です。
昼の部のエピソードの数日後、永久、宙、未來は芦野先生への恐怖をまだ引きずっている様子。そんな彼らのもとに芦野先生があらわれると、なんと自らが作曲した曲を3人に聴いてほしいと依頼します。永久、宙、未來は厄介ごとから逃れようとしますが、芦野先生が「僕の曲なんて君たちにとってどうでもいいって言われているみたいで……」と闇を覗かせると渋々承諾することに。「心を空っぽにしてほしい」「君たちは音を受け入れるだけの器になるんだ」という芦野先生の前置きもあって恐る恐る曲を聴く3人ですが、その曲の仕上がりはまるでダメ。今度は芦野先生にどうやって感想を伝えるのか必死に考えます。
先生を刺激しないよう、無難な言葉で感想を述べる3人。しかし、芦野先生は「ねぇ、霧島くん。君の言った斬新なアイディアってやつ? それは褒めてくれているのかな? それともセオリーから外れた、悪い意味での斬新さっていうこと……?」、「財前くんは意志の力を感じたんだっけ? それってどんなものなのかな?」、「瀬文くん! 君は胸が一杯って言ったね? それはあまりの素晴らしさに感動したから? それとも、あまりの酷さにかける言葉も見つからなかったから?」と感想の細かな部分を徹底的に突っ込んでいきます。
尋問を通して“闇落ち芦野”が片鱗を覗かせますが、芦野先生は最終的に「なぁんてね!」と笑うと、生徒に大きい強いプレッシャーを与えることで演奏に変化はあるのか、という新しい教育方法の実験だとネタバラシ。田所先生の頼みだったことも明かされ、「さて、次は小宮山くんたちのグループかな? どんな反応してくれるか……楽しみだな……」と闇を見せる芦野先生に3人は最後まで恐れを隠しきれませんでした。
朗読を終え、感想を話すキャスト陣ですが、やはり気になるのは芦野先生。「キャラ変わってません?」と木村さんが問いかけると、橘さんは「大丈夫でした?」と不安げ。しかし、橘さんはこれまで「カラソニ」の収録は基本的にひとりだったそうで、「生徒役のみなさんと一緒に録ることは一度もなかったので今日は本当に楽しかったです」と満足げな表情も見せてくれました。
大ボリュームのイベントはついにエンディング。最後に梶原さんは「昨年に引き続き周年イベントに出演させていただきました。『カラソニ』に関わってからすごく長い時間が経ったし、『ソニラジ!!』もコンテンツのラジオでここまで続けさせてもらえるのは珍しいことなんですよね。それだけのお客さんの熱量を感じながらできているんだなとヒシヒシと感じています」と多くのファンに感謝を伝えます。さらに「僕の直近の目標としては『#こいばぐ』を広めることですので、ぜひみなさま、踊ってTikTokに……!」と呼びかけつつ、自らも動画を投稿することをアピール。今後の意気込みを存分に語ったところで4周年イベントの幕は閉じました。
【取材・撮影 MoA】