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意外な場所で食べられる<北海道産鮭を使用したフィッシュバーガー> 人気チェーン店の隠れメニュー?

サカナト

フレッシュネスバーガーの「サーモンバーガー」(提供:ゆるっと魚食部)

ハンバーガーといえば牛肉の挽肉を焼いたパティなどをバンズ(丸いパン)で挟んだ食べ物ですが、バーガーチェーン店には魚介を使用したバーガーメニューが存在しています。

どうしても「肉」の影に隠れがちですが、マクドナルドの「フィレオフィッシュ」やロッテリアの「エビバーガー」など、一部に熱狂的なファンもいるようです。

【画像で見る】<神レベルの旨さ>とも言われるエビを使用したハンバーガー? フレッシュネスバーガーで期間限定発売している「神の海老バーガー」は見た目にもインパクトあり!

一般的に魚介を使用したバーガーといえば、いわゆる“フィッシュバーガー”と呼ばれるもので、その多くは白身魚のフライがバンズで挟まれています。この白身フライはスケソウダラなどの魚が使用されているケースが多く、ほとんどが海外産です。

そのような中、人気バーガーチェーンの一つであるフレッシュネスバーガーの“フィッシュバーガー”は、他のチェーン店とは異なる一品となっています。

フレッシュネスバーガーの“フィッシュバーガー”をテイクアウト(提供:ゆるっと魚食部)

他とは違うフィッシュバーガー

株式会社フレッシュネスが運営するフレッシュネスバーガーは、全国に157店舗(2025年10月30日現在)を展開するバーガーチェーン。国産新鮮生野菜にこだわっているのが特徴で、サイドメニューのポテトは北海道産のじゃがいもを使用しています。

そんなフレッシュネスバーガーは「クラシックバーガー」や「フレッシュネスバーガー」などの主要メニューとともに、「サーモンバーガー」をレギュラーメニューとして提供しています。

テイクアウトしたサーモンバーガーには「SALMON」のシール(提供:ゆるっと魚食部)

他のバーガーチェーンと一線を画す「サーモンバーガー」ですが、実はフレッシュネスバーガーも以前は白身魚のフライを使用した「フィッシュバーガー」を販売していました。

しかし、2024年3月に「サーモンバーガー」へとリニューアル。フレッシュネスは同月、「原材料価格高騰や人件費、物流費上昇などを受けて、一部商品の価格・メニュー内容を改定する」旨の発表をしました。

フィッシュバーガーからサーモンバーガーへの変更については、大々的な発表がなく、当時X(旧Twitter)の公式アカウントで告知されただけだったので、あまり知られていないメニューかもしれません。

国産サケを使用した<サーモンバーガー>

サーモンバーガーはこんな感じ(提供:ゆるっと魚食部)

フレッシュネスバーガーの「サーモンバーガー」に使用されているのは、北海道産のサケ(シロザケ)。北海道産サケのフライにタルタルソースがかかっており、グリーンカールというレタスと一緒に挟まれています。

サケのフライはしっかりとした厚み(提供:ゆるっと魚食部)

実際に食べてみると、シンプルな構成のバーガーだからこそ、サケの旨みをしっかりと感じられました。タルタルソースも優しめの味で、よりサケの味を際立たせているように思います。

白身魚を使用したフライのふわっとした食感とは違い、ぎゅっと詰まったサケの身を味わうことができます。

食べかけですが……断面はこんな具合(提供:ゆるっと魚食部)

過去にはモスバーガーがサケを使用した「サーモンカツバーガー」を期間限定で販売したことがあるようですが、現時点では他のチェーン店にはない珍しいメニューになっています。

以前にはキングサーモンバーガーも

ちなみにフレッシュネスバーガーは2023年10月、サーモンの王様とも言われるキングサーモンを使用した「キングサーモンバーガー」を期間限定で発売。こちらも一部のファンの間で話題となったようです。

2023年に限定発売された「キングサーモンバーガー」(提供:株式会社フレッシュネス)

この時に使用されたのはニュージーランド産のキングサーモンだったそうで、開発担当者は「キングサーモンの上質な旨味が存分に味わえる、ひと手間かけた贅沢な逸品」としていました。

サケは2025年も不漁が続く

近年、サケの漁獲量は激減しています。海水温の上昇などが要因とされており、特に本州では壊滅的とも言える状況です。

サケ(提供:PhotoAC)

今年も大変な不漁で、国内漁獲量の約9割を占める北海道でも厳しさは増しています。

北海道が発表している「令和7年秋さけ旬報」によると、10月20日時点で道全体の漁獲尾数は464万4194尾。前年同時期の1249万439尾と比較して、37.2パーセントに留まっています。

昨年の漁獲量も決して多かった訳ではありません。その上で、今年はさらに6割以上も減少しているのです。

サカナメニューを探して、その味を噛み締めよう

一般的にチェーン店では画一的なメニューが多くなりがちですが、フレッシュネスバーガーの「サーモンバーガー」のように一部には食材にこだわったものも存在します。

普段よく利用するチェーン店のメニューの中にも、サカナが味わえるメニューが隠れているかもしれません。

一方、そのメニューがいつまでも食べられるとは限りません。“サカナメニュー”を探しつつ、見つけたらぜひその味を噛み締めたいですね。

最後に一つ、フレッシュネスバーガーに注文を。せっかく国産サケを使用しているのならば、商品名を「サーモンバーガー」ではなくて「サケバーガー」にしてみませんか。

(ゆるっと魚食部)

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